メルセデスF1チームが、人種差別と不平等に反対し、自身のチームとF1の多様性をさらに向上させることを誓い、その表明として、2020年シーズンのマシンをオールブラックのカラーリングに変更することを発表した。
黒人に対する差別撤廃を訴える活動『Black Lives Matter』が勢いを増すなか、F1も先週、不平等や人種差別への反対運動、COVID-19との戦いを含む、F1における重要な問題に取り組むための『#WeRaceAsOne』キャンペーンを立ち上げた。
F1での唯一の黒人ドライバー、ルイス・ハミルトンを擁するメルセデスチームは、6月29日、あらゆる形態の人種差別および不平等に反対し、チームとF1の多様性をさらに向上させることを誓い、そのしるしとしてW11のベースをオールブラックに塗り替えることを明らかにした。メルセデスのマシンは伝統的に“シルバーアロー”という呼称で知られ、ベースカラーには銀色が使用されてきた。
メルセデスチームでは、マイノリティが全従業員の3パーセント、女性が12パーセントにとどまっているということで、この多様性の欠如から、新たなアプローチが必要なことは明らかであると、チームは述べている。
マシンだけでなくハミルトンとバルテリ・ボッタスのレーシングスーツもブラックに変わり、それに伴いふたりのヘルメットデザインも変更されるということだ。