YouTuberのはじめしゃちょーが6月27日、自身も所属するYouTuber事務所・UUUM(ウーム)を退所するクリエイターが相次いでいることに動画で言及した。
同社は「ヒカキン」「フィッシャーズ」「東海オンエア」といった名立たる人気YouTuberらが多数所属している大手事務所。ところが、2月に木下ゆうかさんが退所を発表して以降、退所するクリエイターが相次いでおり、6月にもエミリンさんら4組が退所を発表していた。
「マネージャーさんとか結構変わっているんですよ、実は」
日本一のチャンネル登録者数を持つはじめしゃちょーは「僕あんまり他のYouTuber興味ないんで、ぶっちゃけ言うとどうでもいいんですけど」と話し、手元のスマホで辞めたクリエイターを調べ始める。実際に誰が辞めたのかも知らなかったようだ。その上で
「特に何も思わんですね、僕は」
とコメントし、事務所に入っているメリットを感じる、感じないは人ぞれぞれとした。
同社のクリエイターは広告収入の20%を事務所に入れる代わりに、事務所側がクリエイターに対して広告案件を取ってくるというメリットがある。だが、退所したクリエイターの多くが語っていたのは「20%に見合うメリットがない」という理由だった。
自身はUUUMに5~6年所属し、「クリエイターさんたちの中で上の方にいる」「UUUMしか知らない」というはじめしゃちょーは、不自由を感じたことはないという。ただ、これまではただペコペコしていたわけでなく、「結構思ったことはちゃんと言っている」と話す。
「なので、マネージャーさんとか結構僕変わっているんですよ、実は。いろいろあったりして、それを言った結果変えてもらったりして」
と明かし、事務所と相互理解を深めながらクリエイター活動をしてきたという。その上で「僕は特に、辞めようとは思っていません」と明言した。
UUUM愛の裏側には「返しようにも返せない大きな恩があるんです」
一方、UUUMについて「いい事務所だと思っています、僕はですけどね」と評価する。「結果が伴わなきゃいけない世界ですから、YouTubeも。数字とかチャンネル登録者数とかファンとかがないと成り立たない業界なんで」と前置きした上で
「そういうのがないと、それ相応の見返りというか、サポートが受けられないのは当たり前です。実力主義の世界なんで、ここ。結構怖いんですよ、YouTubeの世界」
と持論を展開した。はじめしゃちょー自身も、仮に人気がなく、再生数も全然取れないようなYouTuberだったら、不満を言っているかもしれないという。だが、現状では「心からUUUMが大好きで、いつも親身になって考えてくれるマネージャーさんとかも大好きで」と語った。
こうしたUUUM愛の背景については「純粋に心からいたいっていう気持ちもあるんですけど、義理です、義理っぽいとこですね」と明かす。自身の過去の炎上騒動を挙げ、
「僕が結構『ウッ』ってなっている時に、すごい親身に話を聞いてくれたり、適切なアドバイスを下さったり。大炎上した時に僕を見放さずに、ずっとついてきてくれたおかげで……」
と思いを語る。「一回地の底に落ちた」と自身でも語るのは2017年に炎上した三股疑惑のことだろう。「そこから無事はい上がって今もYouTubeやれているのは、本当にUUUMのおかげ」として、「返しようにも返せない大きな恩があるんです」と感謝を述べた。