6月25日、IMSAは7月3~4日にデイトナでの第2戦からシーズンが再開される、ウェザーテック・スポーツカー選手権の改訂版カレンダーを発表した。5月15日付で発表されていたものから、3つのレースの日程が変更となっている。
ウェザーテック・スポーツカー選手権は1月のデイトナ24時間レースで開幕したあと、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により本来第2戦として行なわれる予定だった3月のセブリング12時間レースが延期となり、その後に予定されていたロングビーチやデトロイトでのイベントも中止となった。
5月15日には改訂版のスケジュールがアナウンスされ、7月にデイトナで再開、11月のセブリング12時間で閉幕という新カレンダーが明らかになったが、今回の発表ではここからさらに3つのサーキットの日程が“シャッフル”されている。
まず、本来9月1週目に予定されていたラグナセカ戦の日程で、ワトキンス・グレンでの6時間レースが行なわれることになった。
翌週には、もともと10月末開催予定だったライムロック・パーク戦が移動。このライムロック・パーク戦は、GTLMとGTDクラスのみのレースとなる。これで、9月には3イベントが開催されることになった。
さらに、ラグナセカ戦は最終戦前の11月1日開催へと日程が変更された。これにより、シーズン終盤の3イベントは4クラスすべてが参加するレースとなった。なお、全体のレース数には変更はない。
■IGTCインディアナポリス8時間レースとの日程重複も回避
IMSAミシュラン・エンデュランス・カップにも組み込まれているワトキンス・グレンでの6時間レースの日程が変更になったことにより、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦であるインディアナポリス8時間レースとのバッティングも回避されることになった。
IGTCインディアナポリス戦はもともと2020年2月の開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、10月1週目にインディカーと併催されることになっていた。
IMSA伝統のワトキンス・グレン戦と、インディカー=IGTCのジョイントイベントのバッティングという問題も、今回のIMSAのカレンダー変更によって回避されたことになる。
「これらのスケジュール変更により、IMSAのすべてのステークホルダーが可能な限りベストな立場に置かれた」とIMSA社長を務めるジョン・ドゥーナン。
「(アメリカ)北東部のイベントを9月に移すことは、天候の面で好結果をもたらすはずだ。また、セブリングにおけるスリリングな最終戦に先立ちハロウィンの週末に開催されるウェザーテック・レースウェイ(ラグナセカ)も、壮観なイベントとなるだろう」
■IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 2020年改訂スケジュール(6月25日版)
RoundDateCircuitFormatClass11月25~26日デイトナ24時間DPi, LMP2, GTLM, GTD27月3~4日デイトナ2時間40分DPi, GTLM, GTD37月17~18日セブリング2時間40分DPi, LMP2, GTLM, GTD47月31~8月2日ロード・アメリカ2時間40分DPi, LMP2, GTLM, GTD58月21~23日バージニア2時間40分GTLM, GTD69月3~6日ワトキンス・グレン6時間DPi, LMP2, GTLM, GTD79月11~12日ライムロック・パーク2時間40分GTLM, GTD89月25~27日ミド・オハイオ2時間40分DPi, GTLM, GTD910月14~17日ロード・アトランタ10時間DPi, LMP2, GTLM, GTD1010月30~11月1日ラグナセカ2時間40分DPi, LMP2, GTLM, GTD1111月11~14日セブリング12時間DPi, LMP2, GTLM, GTD