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「アースミュージック&エコロジー」などストライプ展開の7ブランドが中国市場から撤退、新型コロナが影響

2020年06月25日 11:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ストライプインターナショナル公式サイトより
ストライプインターナショナルが展開する「アースミュージック&エコロジー(earth music & ecology)」 が、6月30日をもって中国事業から撤退すると現地メディアが報じた。実店舗も今月末に閉店する。


 アリババが運営する中国最大のECモール「天猫(Tmall)」や「JDドットコム(JD.COM)」への出店は6月21日で終了しており、サイト内での商品検索ができなくなっている。また、アースミュージック&エコロジーだけではなく、同社が展開する「イーハイフンワールドギャラリー(E hyphen world gallery)」と「サマンサ モスモス(Samansa Mos2)」も天猫(Tmall)への出店を同日に終了した。JDドットコムでは天猫(Tmall)で展開していたブランドに加え、「アメリカンホリック(AMERICAN HOLIC)」や「グリーンパーク(GREEN PARK)」「ニコロン(NiCORON)」「イエッカベッカ(YECCA VECCA)」の販売も終了している。いずれも30日をもって中国事業から完全に撤退するという。撤退の理由については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業停止になり売上が激減したことが原因だと報道されている。
【国内事業も終了】「イーハイフンワールドギャラリー」が事業終了、20年間ストライプを支えた基幹ブランド
 ストライプインターナショナルは、中国をアジア展開の要と位置付けて2011年に進出。一時は100店舗超まで店舗数を伸ばしたが、大型の海外ブランドとの競合で苦戦を強いられてきた。中国事業はテコ入れが必要との考えから中国国内の不採算店舗を順次閉店。店舗形態を単独ブランドの小型店から大型店の出店に切り替え、2017年にセレクト型大型店「アースミュージックアンドエコロジートウキョウ(earth music&ecology TOKYO)」を上海の大型ショッピングモール「龍之夢購物中心」に出店していた。2018年にはアリババの日本法人と戦略的パートナーシップを締結し、中国でECと店舗のデータを統合したビジネスモデル「ニューリテール」戦略を推進。2020年度の事業計画では、東南アジアおよび中国市場の出店強化を目指し、中国ではフランチャイズ20店舗を出店する計画を立てていた。
 なお、ストライプインターナショナルはFASHIONSNAP.COMの取材に対して「撤退に関する情報については現在事実確認中」とコメントしている。
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