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ヴァレンティノとアマゾンがニューヨークの販売会社を共同提訴、ロックスタッズのシューズを偽造販売

2020年06月23日 19:03  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

バレンティノ公式サイトのアイテムページより
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」とアマゾン(Amazon)が、シューズやバッグの小売事業を行うニューヨークのケイトリン パン グループ(KAITLYN PAN GROUP)とニューヨーク在住のハオ・パン(Hao Pan)を共同で提訴したことを6月18日に発表した。ヴァレンティノのアイコンであるロックスタッズをあしらったシューズを偽造してアマゾンで販売し、ヴァレンティノの知的財産権およびアマゾンの販売規約を侵害したと主張している。
>>アイコンバッグでも「ロックスタッズ」をあしらったデザインを展開している

 アマゾンの公式リリースによると、アマゾンはケイトリン パンが規約侵害商品を販売しているとして、昨年9月にケイトリン パンのアマゾンでの販売アカウントを停止。販売停止命令などを複数回にわたり行ったが、ケイトリン パンは自社の公式オンラインストアで販売を継続したほか、偽造シューズの米国商標の申請を試みたため、今回の提訴に至った。アマゾンとラグジュアリーブランドが共同提訴すること、またヴァレンティノがオンライン小売企業と共同提訴することはいずれも初めてだという。
 アマゾンのカスタマートラストおよびパートナーサポート部門の副部長を務めるダルミッシュ・メタ(Dharmesh Mehta)は、「アマゾン出店者の多くは誠実な企業である」とした上で、「消費者やブランド、私たちのストアを偽造者から守るために積極的な行動を取ることに躊躇はしない」とコメント。ヴァレンティノも「私たちの使命の1つは、包括性と創造性を持った行動により、メゾンとそのコミュニティを守ることである。アマゾンと共同で今回の起訴を行うことにより、ファッション業界に対して偽造ブランドへの注意を促す」といった声明を発表した。
 ヴァレンティノとアマゾンはそれぞれ偽造品対策に力を入れており、ヴァレンティノはオンラインプラットフォームでのブランド保護活動として、偽造品を販売する360件以上のウェブサイト、1000件以上のSNSアカウント、7000以上の市場を削除しているほか、アマゾンは2019年で5億ドル以上、8000人以上の従業員を費やして偽造品やIP侵害品などの監視を行っている。
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