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新入社員の6割以上が"年功序列"よりも"実力主義"の職場を希望

2020年06月23日 18:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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日本能率協会は6月23日、新入社員意識調査の結果を発表した。調査は4月に紙ベースで実施し、同会主催の新入社員向けセミナー参加者307人から回答を得た。

希望する働き方について「一つの仕事を長く続けて専門性を磨きたい」「いろいろな業務を経験し、仕事の幅を広げたい」のどちらに近いかを聞いたところ、63.9%が前者と回答。スペシャリスト志向が一昨年、昨年から増加傾向にあり、過去10年で最多の回答率だった。

「リモート環境で働けることが重要」と7割超が回答


働きたい職場については「個人が評価され、年齢・経験に関係なく処遇される実力・成果主義の職場」と「競争よりも、ある年代まで平等に処遇される年功主義の職場」では、前者の実力主義を望むという人が66.1%だった。

仕事に必要な能力・スキルを身に付ける責任は、9割が「個人の責任である」「どちらかと言えば、個人の責任である」(計87.0%)と考えていた。一方で「会社の責任である」「どちらかと言えば、会社の責任である」(計11.0%)とする人も1割強いた。

新社会人としてスタートする気持ちを漢字一文字で表してもらったところ、1、2位は昨年から変わらず「新」「挑」だった。他方、3位は「学ぶ」(昨年6位)。

また、働く目的を聞くと、最多は「仕事を通じてやりがいや充実感を得ること」(52.8%)だった。次いで「自分の能力を高めること」(42.3%)、「社会の役に立つこと」(34.5%)などと続いた。

理想の上司・先輩像については、6割が「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」(59.3%)と回答。以降は「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない上司・先輩」(33.2%)、「言動が一致している上司・先輩」(32.9%)などが続いている。

働く環境については、7割以上がリモートで働けることが「とても重要である」「やや重要である」(計73.6%)とした。カジュアルな服装で働けることでは「とても重要である」「やや重要である」(計57.6%)と回答。男性(47.9%)に比べ、女性(75.3%)の方が重視する傾向があるようだ。

コミュニケーションを取る時の言葉の選び方について聞くと、4割超が「どちらかというと相手に気を使って言葉を選ぶ」(40.7%)と回答。他人との関わり方については、7割超が「気心の知れた人と深く付き合う」と答え、コミュニケーションの手段は「メールやチャットツールなどを使って連絡する」(53.8%)が中心だった。