6月21日、YoutubeのSUPER GT Official Channelで、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションと、グランツーリスモSPORTがともに開催したバーチャルレース『SGT × GTS Special Race』Rd.1が公開された。20名のドライバーが参戦したレースは、大混戦のなか佐々木大樹(カルソニックIMPUL GT-R)が優勝を飾った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全世界的にモータースポーツが開催延期や中止が強いられているなか、スーパーGTで実現することになったオンラインバーチャルレースが『SGT × GTS Special Race』。プレイステーション4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』を使って争われ、スーパーGTで活躍する現役ドライバーたち、そして本山哲、脇阪寿一というレジェンドドライバーたち合計20名がレースを戦った。
まずは星野一樹(TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R)を先頭に各車がコースインしていくが、今回は20台が参戦していることもあり、現実のGT300の予選のようにトラフィック処理が重要なカギとなった。
そんななか、早々に1分36秒台のタイムをマークしていったのは平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)。チェッカー間際に1分36秒888までタイムを伸ばし、記念すべき初レースのポールポジションを獲得。次いで牧野任祐(RAYBRIG NSX-GT)が2番手につけ、今回WRX Gr.3にBRZのカラーリングを施した井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が3番手に。大津弘樹(Modulo NSX-GT)、GRスープラを使う中山友貴(TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT)というトップ5となった。
とはいえ、2番手以下は1分37秒台の大接戦で、実際のスーパーGTのようなリザルトとなった。吉田広樹(SAITAMATOYOPET GB GR Supra GT)は、予選時になかなかアタックのタイミングを活かせず最後尾となってしまった。
■レースは序盤から混戦に 続いて行われたレースは、タイヤはミディアムとソフトを使用し両方装着義務あり、燃料消費倍率×2、タイヤ摩耗倍率×4、スリップストリーム弱という設定で争われている。スタートでは、ポールポジションの平川がトップをキープ。牧野、井口、中山、そして7番手スタートの吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3)と続く。一方、後方ではTGRコーナーで武藤が接触。服部レースディレクターからペナルティの裁定が下っている。
1周目こそリードを広げた平川だったが、ミディアムタイヤでのスタートということもあり、同様にミディアムの牧野と接戦となっていく。さらにそこに、ソフトを履く井口、中山、さらに吉本、千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)、予選14番手だった石浦宏明(ZENT GR Supra)までが一団となってバトルを展開した。