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ARはユーザーの購買意欲を刺激? 米大学が研究

2020年06月21日 07:01  Techable

Techable

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コーネル大学の研究チームは、買い物客が衣服をまとった自分の画像を見ることができる拡張現実(AR)ツールは、オンラインショッピングでの顧客の購買意欲を高める可能性があることを指摘している。
ヴァーチャル試着の方法現在、ヴァーチャルでの試着の方法としては主に2種類の方法が挙げられる。1つは、体の測定値を入力してアバターを作成し、アバターで服を試す方法。 そしてもう1つの方法がARを使用した方法だ。

ARを使用する方法では、選択した衣服を買い物客の画像に重ねながら、コンピュータ、スマートフォン、またはタブレットの画面を、買い物客と背景を映す鏡として使用する方法になる。同研究では、AR上でドレスの雰囲気、サイズ、フィット感などを試し、さらに同じことを体を実際に使用しての試着としても行い、参加者の感想を比較した。
サイズの試着は難しいものの…この結果、参加者はAR試着でも適切なサイズの服を見つけることができた。しかし、サイズが実際に体に合っているかの判断においては、体に合わない服を選んでしまうケースも多く、高い評価が得られなかった。だがこうした制限はあったものの、参加者らはAR試着に好反応を見せ、購入意向は比較的高い結果を示したという。

研究チームは、「ARは消費者の購入意向を改善する優れた視覚情報を提供できるため、有望な技術です。 私たちは、企業がこの技術を使用することで、新しいスタイルと話題を生み出すことができると思います」と非常に前向きなコメントを残している。

今後、ますます人々はオンラインショッピングを利用していくことを予測されており、画面上での見え方や見せ方の研究にはより注目が集まっていくだろう。

Cornel University