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Twitterが新機能「音声ツイート」をiOSでテストも、すでに海外メディアは“課題”を指摘

2020年06月20日 14:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Twitterは、新機能である「音声ツイート」をテストローンチしたことを発表した。


 『Twitter』公式アカウントは6月18日、「あなたの声をツイートできます! iOSで本日から展開し、音声を録音してツイート出来るようになりました」とツイートしている。


(参考:Twitterが”音声ツイート”の機能をテスト開始 楽曲発表やニュース速報など、早くも活用例が相次ぐ


・数週間後に正式にローンチ
 当面は、iOSで限定されたグループが利用可能で、数週間後には、正式にローンチされる予定だという(参考:https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2020/your-tweet-your-voice.html)。


 実装されるとツイート作成の画面で、カメラアイコンの横に新たに波形アイコンが表示される。それをタップすると、画面下部に赤い録音ボタンが表示される。あとは、タップしてメッセージの録音を開始するだけだ。


 音声ツイートは最長140秒の音声をキャプチャし、ツイートの制限時間に達しても話し続けると、新しい音声ツイートが自動的に開始され、スレッドが作られるという。ユーザーは音声を使ってツイートにリプライすることは出来ないとのことだ。


 これまで段階的に、写真、動画、GIFをツイート出来るようになってきたが、新たに音声が加わった。文字だけでは、伝わりにくいニュアンスが、音声であれば分かりやすい。Twitterは、この新機能で、人間らしさを加えることを意図しているという。


 『The Verge』は「この機能がAndroidに、いつ登場するかについては言及がない」としている(参考:https://www.theverge.com/2020/6/17/21294481/twitter-audio-tweets-now-available-iphone-ios)。


・音声チャットルームアプリへの対抗策?
 人気アプリ『Clubhouse』がローンチされたのを受けて、Twitterが音声ツイートを実装したと『CNN』は見ている(参考:https://edition.cnn.com/2020/06/17/tech/twitter-voice-tweet/index.html)。


 このアプリは、招待制ソーシャルネットワークのボイスチャットルームで、米シリコンバレーで、話題になっている模様だ。


 また、同メディアは、音声ツイートの課題についても指摘している。例えば、文字で書かれた嫌がらせと比較して、音声は冒頭で検出するのが困難な可能性があるという。憎悪のあるコンテンツの拡散をいかにして防ぐのだろうか。


 Twitterのスポークスマンは、音声ツイートをより広く展開する前に、追加の監視システムを組み込むことで対応すると述べる。また、通報された音声ツイートを規則に従ってレビューし、行動を起こすという。


 一部のユーザーは、聴覚に障がいがある人がアクセス出来ない、とすぐに指摘した。Twitterは、音声ツイートの文字起こしオプションの追加については、言及していない。


 また、埋め込まれた音声ツイートが、再生出来ないというエラーが確認されている。


 今後も改善の余地はありそうだが、この音声ツイート機能は、Twitterにおけるコミュニケーションに新たな側面を加えることになりそうだ。


(Nagata Tombo)