SF映画のクラシックとして映画史に燦然と輝く『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、宇宙船も巨大な敵も登場しない、1950年代の小さな町を舞台にした地味な物語なのに、エンターテインメント大作のような貫禄を感じさせるのは、オーケストラが奏でるゴージャスなサントラのおかげかもしれない。なかでも、メインテーマは一度聴いたら忘れられない躍動感溢れる曲だ。そんなサントラを手掛けたのは、ハリウッドを代表する映画音楽作曲家、アラン・シルヴェストリ。アランにとって『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、作曲家として世に出るきっかけとなった重要な作品だった。
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