マクラーレン・グループが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる危機を乗り越えるため、F1チームの少数株式を売却し、資金を調達することを検討していると、『Sky News』が伝えた。
『Sky News』が今週行った報道によると、マクラーレンはこの数日、アドバイザーらとの協議のなかで、一部株式売却の可能性を提起したという。まだ「構想の段階」であり、いくつかの資金調達方法のなかのひとつとして、議論されているということだ。
チームの株式の20パーセントから30パーセントを売却することで、マクラーレンは2021年からF1に導入される予算制限規則のもとで、活動を継続していくことが可能になると、『Sky News』の情報筋は述べている。
『Sky News』の報道に対して、チームのスポークスパーソンは「憶測に対してコメントするつもりはありません」とだけ述べている。
しかしFormula1.comも、マクラーレンが少数株式の売却を検討しているという情報を得ているという。
5月末、マクラーレン・グループは、約4000人の従業員のうち約1200人を解雇する見通しであることを明らかにした。
マクラーレンと同様に伝統あるF1チームであるウイリアムズも、先月、少数あるいは過半数株式を売却することを検討し、正式な売却手続きを開始すると発表した。