2020年06月19日 12:02 リアルサウンド
6月6日にNHK BS8Kにて放送されたスペシャルドラマ『スパイの妻』が、劇場版として10月16日より新宿ピカデリーほかにて公開されることが決定した。
参考:動画はこちらから
本作は、黒沢清監督によるラブサスペンス。舞台は1940年の神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の男は、妻を残し満洲へ赴く。男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしい出来事を、世界に知らしめなければならないと心を決め、行動に移そうとする。その夫の意志を知った妻は、彼の身の安全と2人の幸せのため、これを阻もうとするが……。
脚本を手がけたのは、『寝ても覚めても』の濱口竜介、『ハッピーアワー』など濱口作品の脚本を手がける野原位、そして監督を務める黒沢の3人体制で手がけられ、音楽は長岡亮介が担当。主人公・福原聡子を蒼井、その夫・優作を高橋一生が演じたほか、坂東龍汰、恒松祐里、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史らがキャストに名を連ねた。今回の劇場版では、スクリーンサイズや色調を新たにした。
あわせて公開されたティザービジュアルは、洋装に身を包んだ神戸で貿易会社を営む優作(高橋一生)とその妻・聡子(蒼井優)を炎が包んでいくデザインとなっている。
予告編では、「悪魔のような所業を僕は見た」と声を振り絞る優作と、スパイだと疑われる夫・優作へ、「つかまることも、死ぬことも怖くはありません。私が怖いのはあなたと離れることです」と思いの丈をぶつける聡子のセリフとともに、国家機密に翻弄される二人の姿が描かれている。 (文=リアルサウンド編集部)