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国内最大級の「UNIQLO TOKYO」は広さを活かして"LifeWear"を提案、多様なライフスタイルに寄り添う店舗に

2020年06月18日 18:13  Fashionsnap.com

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「UNIQLO TOKYO」1階 Image by: FASHIONSNAP.COM
「ユニクロ(UNIQLO)」が、マロニエゲート銀座 2に6月19日にオープンするグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」の内部を公開した。4フロア構成の売場面積は約4960平方メートルと国内最大級で、ユニクロのブランドコンセプト「LifeWear」を体現しながら様々なライフスタイルの顧客に寄り添う店舗を目指す。

 UNIQLO TOKYOのトータルクリエイティブディレクターには、ユニクロが今春出店したUNIQLO PARK 横浜ベイサイド店と原宿店を手掛けたクリエイティブディレクターの佐藤可士和を迎え、デザインチームにはプリツカー賞の受賞歴を持つスイスの建築家ユニット「ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロン」が参加。店内と外装の一部をヘルツォーク・アンド・ド・ムーロンが手掛け、建物本来のコンクリートが一部剥き出した仕様で、アクリルボード等によって空間に奥行きを出したという。外装のデジタルサインはインターフェースデザイナーの中村勇吾が制作した。
 マロニエゲート銀座 2のユニクロ店舗は、これまで7階でウィメンズ専門店として営業していたが、UNIQLO TOKYOでは1階~4階に移転、増床する形でメンズとキッズを揃える複合店にリニューアル。同店の工藤隆治店長は「ラインナップを拡充したことで、会社帰りのサラリーマンや休日の家族連れといった多様なライフスタイルに応えられるようになった」と話す。UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店と原宿店に次いで生花を取り扱うほか、書籍販売を取り入れることで、服だけではない様々な方法を通じてLifeWearの発信を目指す。書籍の種類はキッズ向けの絵本やコラボレーターの作品集、スタイリングブックなど多岐にわたる。

 フロア構成は1階がメンズとウィメンズ、2階がウィメンズのフルラインナップ、3階がメンズ、4階がTシャツブランド「UT」とキッズの売場となっている。フロアごとに異なる販売ブースやコンテンツを展開し、バラエティ豊かな飽きにくい空間に仕上げた。全体の統一コンテンツでは、11組のアーティストとコラボレーションした作品を展示している。参加アーティストは、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの原田忠や「エデンワークス(edenworks)」の篠崎恵美のほか、2月に逝去したヘアスタイリストの加茂克也など。加茂の展示では、ユニクロの展示会のために制作された作品も公開する。また、ペットボトルを活用したリサイクル繊維の開発や途上国への不要な衣類の寄付、女性の活躍推進といったファーストリテイリングが取り組んでいる施策を紹介するコーナーを各階に設けた。


 1階の中央にはLifeWearを体現するブース「LifeWear Square」を設置し、オープン時はブランド独自の高機能素材「エアリズム(AIRism)」にフォーカス。吸水性や速乾性、肌触りといった機能を可視化したコンテンツを用意した。新設のボックス型のポップアップスペースでは、コラボレーターやユニクロの技術を紹介していく。2階には原宿店で初めて導入した「スタイルヒント(StyleHint)」の体験コンテンツを設置。3階ではセミオーダースーツ「オーダーメイド感覚で選ぶ、ジャストサイズ。」シリーズのサンプルを店頭で初めて展開するほか、世界初の売場「アンバサダーコーナー」ではテニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer)選手や錦織圭選手など6人のグローバルアンバサダーたちの直筆サイン入りのゲームウェアを見ることができる。4階には店設置では最大面積のプレイエリアを設け、売場をバルーンデザイナーの神宮エミによる作品でデコレーションした。「UTme!」では銀座商店街と協業し、同エリアで営業する10店舗とコラボレーションしたグラフィックを用意している。

 このほか初の取り組みとして、オンライン限定で販売していたエアリズムの寝具の実店舗での取り扱いを開始。雑誌「ギンザ(GINZA)」とのコラボで、銀座の街を紹介しながらスタイリングを紹介するブースを設けた。ブランドの定番アイテムを紹介するプロジェクト「ユニクロマスターピース」をフィーチャーしたコーナーでは、「スーパーノンアイロンシャツ」や「ポロシャツ」、50色展開のソックスといった商品を陳列した。なお、オープン日は「エアリズムマスク」(3枚組、税別990円)の発売日でもあるが、UNIQLO TOKYOでは1階で販売する予定だという。
>>ユニクロ「エアリズムマスク」の発売日が決定、特許出願中の3層構造でUVカット機能付き
 UNIQLO TOKYOから徒歩10分圏内に位置する銀座店とは、店舗規模や商品ラインナップが類似するが、工藤店長は「銀座店は小規模な面積の12フロアで構成しているが、UNIQLO TOKYOの1フロアは1000平方メートル以上で、ポップアップスペースや店舗独自の什器を使って商品を紹介できる」と話す。1フロアの広さを活かした多様な商品の提案方法で、銀座店との棲み分けを図るという。

■UNIQLO TOKYOオープン日:2020年6月19日(金)所在地:東京都中央区銀座 3-2-1 マロニエゲート銀座 2 1~4階売場面積:約4960平方メートル特設サイト