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アイディア、デリバリーに最適な3輪電動スクーター「AAカーゴ」発売

2020年06月18日 14:42  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
新興EVメーカー「aidea(アイディア)」は6月より、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により遅延していた国内生産工場(神奈川県相模原市中央区上溝)の本格操業を開始した。

また6月15日、同工場における量産第一号モデルとして、新しい生活様式への転換に伴い需要の高まっているデリバリー用途に向く、屋根付き3輪電動スクーター「アイディア AAカーゴ」を新発売した。

同社は、2019年東京モーターショーで誕生した、日本の新しいモビリティブランド。走行時にCO2を排出しないZEV(ゼロエミッションビークル)によって、地球環境をはじめとするさまざまな課題を解決し、社会に貢献することを目指している。

同社の前身は、1996年にNicola Pozio(ニコラ・ポツィオ)により創設されたイタリアのバイクメーカー、ADIVA。2000年に最初の製品として、開閉式ルーフ、大型リアボックス、オーディオシステムを装備し、従来のバイクにはない快適性を持つスクーター「ベネリ アディバ 150」を発売。以来、常識にとらわれることのない独自の発想と技術により、すべてのライダーの「移動を喜びにする」先進的なプロダクトを開発し続けたという。

今回発売となる「AAカーゴ」は、4kWhの大容量バッテリーを搭載し、最大走行距離は80km。EVの国際規格であるJ1772ソケットにより、全国約1万5,000カ所にある四輪車用200V普通充電器が使用可能となる。自宅に200Vコンセントを設置すれば、わずか104円でフル充電ができる(運転方法や走行距離に応じて、値は変化)。

3輪という独自の車体構造により、バイクに乗り慣れていない人も安心して乗車できる。大径13インチホイールを前後に装着することで、段差や悪路でも安定した走行が可能となる。

また、冷たい雨や厳しい日差しからライダーを保護。ウォッシャー機能付きワイパーが雨天でも良好な視界を確保し、快適に走行することが可能となっている。

さらに、さまざまな用途に対応する、大型でフラットな荷台(荷かけフックつき)を備えており、ホンダジャイロ用など、一般的に販売されているボックスの取り付けが可能だ。

同車はイタリアでデザインされ、日本の厳しい品質管理のもとで生産されている。所有する喜びを得られるデザインと、心地よい日常を実現するクオリティを体感できるという。

「AAカーゴ」のデザイナーは、クラウディオ・ザンキーニ氏(1976年、イタリア・リミニ生まれ)。1996年からそのキャリアを築き、bimota、Benelli、MotoMorini、Vyrus、TMなど、さまざまなメーカーのデザインを手がけている。特に2019年に発表された「bimota TESI H2」は、世界中から大きな注目を集めた。

「AAカーゴ」で表現された伝統とモダンが融合したイタリアンデザインは、その優れた機能や社会的意義と相まって、国内でも高い評価を受けた。2018年にグッドデザイン賞を受賞している(同型車「ADIVA AD-Cargo」として受賞)。

ラインナップは「AAカーゴ α4(原付一種)」が、メーカー希望小売価格87万7,800円(税込)。「AAカーゴ β4(原付二種)」は90万900円(税込)。なお、100Vコンセント用充電ケーブル、着脱式バッテリー搭載モデルも開発中となっている。(エボル)