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スコット・ディクソン、プチ・ル・マンとIMSA最終戦セブリング12時間でWTRに再合流へ

2020年06月18日 13:21  AUTOSPORT web

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2020デイトナ24時間で小林可夢偉らとともに優勝トロフィーを手にしたスコット・ディクソン(右)
2019年と2020年のデイトナ24時間レースで、2年連続となる総合優勝を飾ったウェイン・テイラー・レーシング(WTR)は、先のレースでも助っ人として活躍したスコット・ディクソンを、プチ・ル・マンとセブリング12時間でふたたび起用すると発表した。

 6月6日に開催されたNTTインディカ―・シリーズ開幕戦を制し、自身6度目となる王者獲得に向けて好スタートを切ったディクソン。
 
 シングルシーターだけでなく、スポーツカーレースでも長年にわたって活躍するニュージーランド人は、デイトナ24時間で過去2度の総合優勝を経験しており、今年1月に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナではWTRの大会2連覇に貢献するとともに、自身3度目の栄冠を手にしている。

 そんなディクソンをふたたび迎えるWTRは、北米スポーツカーシリーズの最高峰DPiクラスを『キャデラックDPi-V.R』で戦う強豪チームだ。

 新型コロナウイルスの影響で中断されていたシリーズの再開後、チームはレギュラードライバーであるランガー・バン・デル・ザンデとライアン・ブリスコーのコンビで第2戦以降のラウンドに挑むが、2時間40分で争われる通常のレースと比べてドライバーの負担が大きくなるプチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)と、セブリング12時間ではここにディクソンが合流することになる。
 
「今年初めのデイトナでスコット・ディクソンにドライブしてもらい、このような成功を収めているため、プチ・ル・マンだけでなくシリーズ最終戦のセブリング12時間でも彼が我々の元に戻ってきてくれるのは素晴らしいことだ」と語るのはチームを率いるウェイン・テイラー。

「彼は、私の周りでもっとも優れた偉大なドライバーのひとりだ。彼はほとんど何も言わないが、何かを言うときは誰もが耳を傾けるんだ」

「デイトナではスコットを迎えて勝利したので彼をふたたび迎えて、ふたつの重要なレースで成功を収め2020年シーズンを終えることが重要だと考えている」

 今年39歳となったディクソンは「ウェイン・テイラー・レーシングのメンバーとプチ・ル・マン、セブリングを走ることができて本当にうれしく思う」とコメント。

「スケジュール変更後のIMSAカレンダーとインディカ―の予定が重ならずに本当に良かった」

「僕たちはロレックス24に勝利してベストなかたちでシーズンをスタートさせたので、その勢いを利用してシーズン最後の2戦でも強さを発揮したいと考えている」