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資生堂の新たな美容拠点「ビューティ・スクエア」の内部公開、デジタルコンテンツで若者に訴求する体験型店舗に

2020年06月18日 11:03  Fashionsnap.com

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資生堂が6月18日、複合施設「ウィズ ハラジュク(WITH HARAJUKU)」に新たな美容施設「ビューティ・スクエア(Beauty Square)」と、ヘアメイクアップアーティストを育成するスクール「サブファ(SABFA)」をオープンした。若年層をメインターゲットに、ビューティの最新情報と体験を発信する美容拠点として展開するという。
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 ビューティ・スクエアのコンセプトには「ビューティを発見し・遊び・シェアする体験・発信型スポット」を設定。商業面積は約793平方メートルで、店内では資生堂が培ってきた化粧品、食などの「美」に関わる総合的な知見を活かして、化粧品の販売のほかにサロンやデジタルコンテンツを用意している。店舗のアンバサダーには、若者から人気を集めるきゃりーぱみゅぱみゅを起用した。
 取り扱うのは「SHISEIDO」や「イプサ(IPSA)」「クレ・ド・ポー ボーテ(Clé de Peau Beauté)」「ザ・ギンザ(THE GINZA)」「ドルチェ&ガッバーナ ビューティー(Dolce&Gabbana Beauty)」「ナーズ(NARS)」「ベアミネラル(bareMinerals)」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」といった百貨店に並ぶグループ傘下の代表的なブランドのアイテム。これらのブランドは従来30代以上がメインの顧客層だが、若年層の来街者が多い原宿に出店することで新規顧客を開拓する狙いがあるという。同店の本多悟郎ディレクターは「近隣には豊富なMDの『@cosme TOKYO』、プチプライスブランドやバラエティコスメを扱うマツモトキヨシ、スギドラッグといった大型店があるため、差別化を図る意味で資生堂らしい百貨店系列のブランドを集積した」と説明した。

 売場は、「ゴーライブゾーン(Go-LiveZone)」「ブランドゾーン(Brand Zone)」「インスタレーションゾーン(InstallationZone)」「サロンゾーン(Salon Zone)」から構成。ゴーライブゾーンは入り口のすぐ横に位置しており、ライブストリーミングやウェブ動画番組の公開収録など、大型のモニターと連動した様々なコンテンツと情報を発信する。ブランドゾーンではブランドごとのカウンターを設け、タッチアップやカウンセリングを行う。シャンプー台を完備したサロンゾーンは予約制で利用が可能。初回利用者向けの短時間コースから、60分、90分、120分のコースまでを用意し、パーソナルカラー診断、眉カット、ヘアカット、フルメーキャップなどを提供する。ビューティーコンサルタントの制服は、原宿のショップ「ドッグ(Dog)」店長のCONVOYがデザイン。ジッパーで着丈が調整できるデニムジャケットと、ワイドシルエットのデニムオーバーオールの2種類を用意した。

 インスタレーションゾーンは「"キレイになった私/私たち"で遊ぶエンターテイメントゾーン」として、体験型コンテンツを展開。4m×4mの大型LEDスクリーンで人の動きに反応するインタラクティブコンテンツや、3Dアバターソーシャルアプリ「ゼペット(ZEPETO)」と連動して自分のアバターをスクリーンに映して遊べるサービスを提供する。
インタラクティブコンテンツ
 また、店内各所にポップアップスペースを展開し、最大4店舗が約2週間ごとに出店。オープン時は東佳苗が手掛ける「ルルムウ(rurumu:)」やジュエリーブランド「ハリオ(HARIO)」のほか、「チドリ(CHIDORI)」「アクビ(Aquvii)」の4店舗を誘致した。ポップアップスペースとは別に、自主編集スペースも用意。歌手のDAOKO、ダンサーのアオイヤマダがコラボし、スタイリストの飯嶋久美子が制作協力したアイテムを期間限定で販売する。
 2階に設置したサブファでは10月の本格的な開校に先駆けて、6月18日から施設の見学を受け付けている。セミナー室にはメーキャップ用の座席を最大40席設置可能で、座学や講演の場合はチェア単体で80席を並べることができる。修了作品やスタジオ実習用に用意したメイク室と撮影スタジオは、将来的に外部への貸し出しにも対応する予定。サブファのセミナーはこれまで美容師免許所持者のみ受講可能だったが、今回から免許所持を問わずに受講できるコースを新設し、より多くの人にプロのヘアメーキャップテクニックを紹介していく。なお、7月にサブファの校長が資生堂トップヘアメイクアップアーティスト原田忠から、同じくトップヘアメーキャップアーティストの計良宏文に交代。新たに校長に就任する計良は「1階にビューティ・スクエアがあることで、受講者が将来の顧客を想像しやすく、モチベーションが保ちやすい環境が整っている。美容師免許が要らない新設のコースを開講することでより多くの人が美容に携わり、日本のヘアメーキャップシーンが活性化していくことを期待している」とコメントした。

 新型コロナウイルスの感染対策として、従業員の出勤時の体温計測やマスク着用、休憩室利用人数の制限などを徹底し、店内を定期的に消毒する。また、タッチアップ時についても客との接触を控え、トレーを介して商品を受け渡すといった対策をとる。
ビューティ・パーク外観
■ビューティ・スクエアオープン日:2020年6月18日(木)所在地:東京都渋谷区神宮前 1-14-30 WITH HARAJUKU 1階営業時間:11:00~20:00商業面積:約793平方メートル公式サイト
■サブファオープン日:6月18日(木)所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-30WITHHARAJUKU 2階商業面積:約397平方メートル※新規開講は10月から、それまでは施設見学などを受付公式サイト