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iPhone 12のデザイン、金型とCAD製図リークで明らかに iPad Proと同じフラットエッジを採用か?

2020年06月18日 05:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『9TO5Mac』より

 先週末、今秋の発売が有力視されるiPhone 12の金型と、CAD製図と思われる写真がTwitterに投稿された。この写真をリークしたのは、Apple認定販売代理店のCEOを務めるという「JinStore®」氏。投稿よると、iPhone 12には今までにない新型となる5.4インチモデルのほか、iPhone 11と同型の6.1インチモデルが2種、大型の6.7インチモデルの計4種が用意されているようだ。


(参考:折りたたみ式iPhoneの開発進行中か 新たなリークが続々


 通常、金型やCAD製図は新型iPhoneのリリースに備えてアクセサリーを製造するケースメーカーが利用するもので、デザインの詳細に関しては正確でない可能性もあるという。たとえば、ノッチ(前面上部の切り込み部分)のサイズはケースデザインへの影響がないため、金型から予想することは難しいだろう。


 また、この金型からはToF(Time of Flight)センサーが搭載されるか否かについても推測は困難だそう。Appleはおそらく従来と同サイズのカメラを採用すると考えられるため、ToFセンサーの搭載の有無は、ケースに影響しないからだ。


 ToFセンサーとは、光が反射する時間(光の飛行時間)を利用して三次元情報を計測する技術のこと。センサーで空間をスキャンすることによって、ポートレート撮影などのクオリティが飛躍的に向上する。Apple専門情報サイト『appleinsider』によると、ToFセンサーはiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxの上位モデルにのみ搭載され、下位モデルとの差別化を図るのではないかと推測されている。


 さて、本リークでもっとも注目すべき点は、本体の側面部分が丸みをおびた従来のデザインから、iPhone 4やiPhone 5、最新のiPad Proのように、角ばったフラットデザインに変更される可能性があるということだ。ガジェット情報サイト『9TO5 Mac』によれば、このデザイン変更についてはこれまでも数多く言及されてきたが、ほかのリーク情報から見ても有力だと思われるとのこと。しかし、テックアナリストのJon Prosser氏がTwitterで本リークの内容を否定するなど、専門家の中でも意見は分かれている。それでも、iPhone 6以降、目立った変化がなかった本体デザインが6年ぶりに刷新される可能性に、Appleファンは期待をふくらませているようだ。


 Appleは、このフラットデザインを他の製品にも拡大していく模様だ。『9TO5Mac』は、8年ぶりにiMacのデザインが一新される可能性があり、iPad Proのフラットエッジと薄型ベゼルが採用されるのではないか、と推測している。この新型のiMacは、Appleが毎年開催している開発者向けのイベント『WWDC 2020(世界開発者会議)』にてお披露目される見込みだ。新型コロナウイルスの影響で史上初のオンライン開催となるが、どんなビッグニュースが発表されるのだろうか。引き続きAppleの動向に注目したい。


【参考記事】
https://twitter.com/Jin_Store/status/1272051020550430722(@Jin_Store)
https://twitter.com/jon_prosser/status/1272713267748667402(@jon_prosser)
https://techthelead.com/lg-g8-3d-sensor-time-of-flight-structured-light/(TECHTHELEAD)
https://appleinsider.com/articles/20/03/17/only-iphone-12-pro-models-expected-have-time-of-flight-sensor(appleinsider)
https://9to5mac.com/2020/06/14/iphone-12-designed-leaked-molds/(9TO5 Mac)


(堀口佐知)