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F1、シーズン後半のファンの来場を望むも決断急がず「安全にレースを行う環境の確保が極めて重要」

2020年06月17日 15:31  AUTOSPORT web

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2019年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン&アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
F1のスポーツ担当マネージングディレクターであるロス・ブラウンは、ファンがレース観戦に来れるのは今年の後半になるだろうと考えている。

「我々は急いではいけない。ヨーロッパでの後半戦からというと楽観的すぎるかもしれないが、むしろ計画はしないでおこうと考えている」とブラウンはFIAのeカンファレンスのインタビューで語った。

「我々がフライアウェイのレースに行く頃には、ファンが参加できればと思っているが、それすら確実な保証はできない。レースを安全に行える環境を確保することが極めて重要であると思っている」

「世界中を回るので、ある国で問題が起きて他の国に行けなくなるというようなことがあってはならない。その点はゆっくり進めていくつもりだ」

「我々にとってファンの存在は重要だ。ファンの存在によって雰囲気が作られるので、彼らにいて欲しいと思う。徐々に取り組んでいくことになるだろう。(ある国に)飛び込んでから、何か問題が起きてまた飛び出して行くようなことはしたくない」

 F1シーズンを7月に始めるためには、無観客で開催するのが唯一の方法だが、無観客での開催は理想的なものではないとブラウンは述べている。

「状況は世界中で異なっている」

「シーズン序盤から無観客レースを受け入れる準備をしていたという事実によって、我々は多くの機会を得ることができたと思う。だがそれは理想的な形式ではないし、どのスポーツにおいても理想的とは言えない。なぜならファンは非常に重要な要素の一部だからだ」

「しかし我々は、可能な手段を用いてレースを開催し、それを放送してファンを魅了することが、何もしないよりもいいのではないかと考えた」

「無観客レースを開催することで、我々はヨーロッパシーズンの大部分を行うことができる。もちろん(シーズンを)進めていくなかで調整することもできる。我々はこのパンデミックとの共存について理解できるようになっているのだ」

「シーズンの初めの半分はヨーロッパを拠点として行われる。後半に関してはいまだに流動的だ。バーレーンとアブダビで(シーズンを)終えることは確信しているが、その間を埋めていくことになるだろう」