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Wシリーズ初代王者チャドウィック、プレマからフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権参戦へ

2020年06月17日 13:01  AUTOSPORT web

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2019年にWシリーズの初代チャンピオンに輝いたジェイミー・チャドウィック
6月16日、プレマ・パワーチームは、2020年シーズンのフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権において、Wシリーズの初代チャンピオンに輝いたイギリス人のジェイミー・チャドウィックを起用することを発表した。

 フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権は2019年よりスタートした選手権で、初年度はドライバーズランキングでプレマ勢がランキング1位、2位を独占。チームランキングでも2位に大差をつけている。

 プレマへの加入が決まったチャドウィックは、公式サイトに以下のようにコメントを寄せた。

「今年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権において、プレマ・パワーチームと組むことができてとてもうれしく思っています」

「このような素晴らしいカレンダー、競争力のあるグリッド、そしてもちろんプレマのサポートもあり、8月のレース復帰が待ち遠しいです」

「この人生を変えるような機会を与えてくれたロダン・カーズとデビッド・ディッカーに感謝しています。また、私のレースキャリアにおける次の章での彼らのサポートにも感謝しています。一緒にこの旅を始められることにとても興奮していますし、ともに成功を楽しみたいと思います」

 1998年生まれのチャドウィックは、2015年にイギリスGT選手権のGT4クラスに初参戦してタイトルを獲得。シングルシーターにデビューした2017年はBRDCイギリスF3へエントリーし、参戦初年度は総合9位、翌2018年はチームを移籍し女性ドライバーとして初めて勝利を飾り総合8位という成績を残している。

 そのほか2018年はニュルブルクリンク24時間レースのSP8クラスにも参戦し、アストンマーティン・ヴァンテージV8 GT4を駆ってクラス5位、総合63位。また2018/19年のMRFチャレンジにおいて、女性ドライバーとして初めてチャンピオンに輝いた。

 そして2019年は女性ドライバーのみで争われるWシリーズへ参戦し、2勝を挙げて初代チャンピオンとなった。同年5月よりウイリアムズF1の開発ドライバーも務めている彼女は、2020年もWシリーズへ参戦することが決まっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、Wシリーズは2020年の全レースを中止することを決定した。

 なお6月よりeスポーツの新シリーズ『W Series Esports League』が始まっており、2020年シーズンのWシリーズに参戦予定だったドライバーらが参戦している。