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第91回アカデミー賞&第71回エミー賞Wノミネート 『行き止まりの世界に生まれて』9月公開

2020年06月16日 17:02  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2018 Minding the Gap LLC. All Rights Reserved.

 ドキュメンタリー映画『Minding the Gap(原題)』が、『行き止まりの世界に生まれて』の邦題で9月4日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開されることが決定した。


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 本作は、ビン・リュー初監督作にして第91回アカデミー賞、第71回エミー賞にWノミネート、さらにオバマ元大統領が「感動的で、示唆に富む。ただただ惚れ込んだ」と年間ベストにも選出したドキュメンタリー映画。


 “全米で最も惨めな町”イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は、貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もう一つの家族だった。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現実に直面し段々と道を違えていく。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面をあらわにしていく。


 本作の舞台ロックフォードはかつて栄えていた鉄鋼や石炭、自動車などの産業が衰退し、いまやアメリカの繁栄から見放された「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」に位置する。ビン・リュー監督が、10代の頃から撮りためたスケートビデオとともに、閉塞感のある故郷で必死にもがく若者3人の12年間を描く。


 公開されたポスタービジュアルでは、コンクリートの道路の上をスケートボードで日の光を目指すかのように前へと進む3人の姿が切り取られており、「傷だらけのぼくらが見つけた明日」というコピーが添えられている。 (文=リアルサウンド編集部)