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氷川きよし、本当はJ-POPを歌いたかった「アルバイト時代から憧れは西川貴教アニキ」

2020年06月15日 13:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

最近ではJ-POPやロックにも挑戦している氷川きよし
氷川きよしと言えば“演歌界のプリンス”と呼ばれたものだが、最近は殻を破りJ-POPやロックにも挑戦している。2020年はデビュー満20周年を迎え、6月9日に初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』を発売した。なかでもクイーンの名曲を日本語でカバーした『ボヘミアン・ラプソディ』はポテンシャルの高さを発揮して注目を集めている。

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氷川きよしにとって5枚目のフルアルバムとなる本作は、テレビアニメ『ドラゴンボール超』の主題歌に起用された31枚目シングル『限界突破×サバイバー』(2017年10月25日発売)をはじめ、いきものがかりの水野良樹による新曲『おもひぞら』、氷川が「kii」 名義で初めて作詞を手掛け、上田正樹が作曲した新曲『Never give up』などオリジナル作品13曲と『ボヘミアン・ラプソディ』(日本語訳詞)の全14曲が収録されている。

氷川はロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当てた映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観て「フレディのスターである立場と人間フレディの苦悩。45歳という若さで亡くなったフレディの魂を感じた」という。

日本語でこの素晴らしい作品を伝えたいとの思いから音楽評論家で作詞家・翻訳家の湯川れい子に依頼して、日本語訳詞で歌うことをクイーンサイドから認められた。

氷川きよしが所属する長良プロダクションの会長で氷川をプロデュースした長良じゅんさんが2012年5月2日に亡くなり、落胆する氷川を応援して助けたのが湯川れい子である。

湯川はTwitterで2016年10月5日に「理屈抜きで大好きな氷川きよしさん」とツーショットを投稿して、「ずっとご一緒だった仲良しの長良じゅんさんが大切に育てた人ですから、私にとっても目の中に入れても痛くない孫のような人です」という間柄だ。

昨年12月12日に東京国際フォーラムで行われた『氷川きよし スペシャルコンサート2019 ~きよしこの夜 Vol.19~』で、初めて『ボヘミアン・ラプソディ』を聴いて「寒気がするほど素晴らしい表現力で、思わず『こんな難しい歌を、よくぞ歌ってくれた』と感動。涙がこぼれました。ありがとう」とツイートしていた。

また12月11日には音楽プロデューサーとして数々のアイドルや音楽グループを世に送り出してきた酒井政利さんが、氷川の『ボヘミアン・ラプソディ』を聴いて「本当に素晴らしかった。初めての洋楽のカヴァーで、また世界が一挙に広がって、氷川さんの魂を感じる歌唱で感動した」と湯川に電話してきたという。

そんな氷川きよしがアルバムのプロモーションを兼ねて6月11日放送の日本テレビ系バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』の「ゴチバトル」に初参戦した際に、講談師の神田山緑が「氷川きよしのグルメ遍歴」と題して子ども時代からのプロフィールを紹介した。

そのなかに「氷川は子どもの頃から歌が好きで、地元福岡の高校に進学すると部活は『芸能部』に入る。J-POPを思う存分歌えると張り切っていたが、顧問がおじいちゃん先生で演歌ばかり歌わされた。それが氷川と演歌の出会いとなる」という描写があった。

そこから結果的に“演歌界のプリンス”としてブレイクしたわけだが、6月9日にNHKホールから70日ぶりに生放送されたNHK総合『うたコン』への出演を終えた氷川きよしは、インスタグラムに西川貴教とのツーショットを投稿。

「アルバイト時代18歳から歌、楽曲、ファッション、全てに憧れて2000年のデビューから気さくに仲良く話してくださる西川貴教アニキと出演、嬉しかったぁー!」と明かしており、演歌歌手として活躍する一方でJ-POPへの思いは続いていたようだ。


視聴者からは「kiiちゃん、オープニングを限界突破×サバイバーで、盛り上がりました。西川さんにも、特等席で観てもらえて良かったですね!」などの反響があり、「西川貴教さん、歌声カッコよかったです! kiiちゃんもいきなりの登場で焦った 2人でアニメソングやってほしい」と期待する声も見受けられた。



画像2、3枚目は『氷川きよし / HIKAWA KIYOSHI 2020年6月9日付Instagram「70日ぶりのうたコンで」』『湯川れい子 2019年12月12日付Twitter「今夜は昨日今日と合計4ステージあった国際フォーラム・ホールAで行われた氷川きよしさんの「きよしこの夜」で、初めて「ボヘミアン・ラプソディ」を聴かせて貰いました。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)