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Apple『WWDC』でiMacにジョブズ時代以来の衝撃発表?

2020年06月15日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『9to5Mac』より

 Appleが、6月22日から開催する世界開発者会議(WWDC:ワールドワイド デベロッパーズ カンファレンス)で、新しいiMacを公開する可能性があることが分かった。


(参考:Appleが“コロナ以降の自撮り”に対応した特許取得 グループ自撮り写真を合成できるように


・約8年ぶりにデザイン刷新か
 『9to5Mac』は、「薄型ベゼル、AMD Navi GPU、Apple T2 チップを搭載し再設計されたiMacが、WWDCで発表される」と報じた(参考:https://9to5mac.com/2020/06/09/new-imac-wwdc-bezels/)。


 これは、『Sonny Dickson』は「新しいiMacが、WWDCに登場します」とツイートしたことを受けてのものだ。


 Appleは、8年以上の時を経て、ついにiMacの外部シャーシの設計を一新する可能性がある。2012年には5mm程度薄くなったが、iMacのフロントデザインは10年間変わっていない。新しいiMacはスリムなベゼルを備え、外観はApple Pro Display XDRに似ているという。


 「AppleがiPhone Xや2018年のiPad Proといった製品をリリースすると、iMacは時代遅れに映ったが、ついに最新のAppleハードウェアデザインを採用する時だ」と同メディアは記している。


 それはおそらく、MacBook Air風のフォームファクタのラップトップになるという。


・ARMを搭載したMacテストで性能が大幅に向上、リリースは2021年か
 『The Verge』は「ARMのプロセッサーを搭載した最初のMacは2021年に登場する見通しだ」と報じている(参考:https://www.theverge.com/2020/6/9/21284960/apple-arm-based-macs-wwdc-2020-report-intel-laptops-desktops-power-efficiency)。


 次期iPhoneのA14チップに基づいて、ARMベースのMacプロセッサーが少なくとも3つ開発されているという。これは、Appleの「Kalamata」というコードネームがついたプロジェクトの一環とされる。


 ARMベースのハードウェアのリリースはまだ先だが、Appleはその計画を公開して、新しいアーキテクチャにソフトウェアを最適化する時間を開発者に与える必要があるという。


 Appleが、このようなプロセッサーの大幅な変更を発表したのは、故スティーブ・ジョブズ氏がPowerPCからIntelに移行することを明らかにした2005年まで遡る。 Intelを搭載した最初のAppleコンピューターは、その翌年に発売された。


 今回の変更は、Intelの性能の進化に陰りがあるためで、ARMベースのチップを搭載したMacのテストでは、Intelを搭載したものに比べてパフォーマンスが大幅に向上したという。


 ARMベースのプロセッサーの電力効率が向上することで、将来的にMacBookの薄型化・軽量化が実現する可能性もある。ARMへの移行は、最終的にMacの全ラインナップに及ぶだろうと各メディアは伝えている。


・スケジュールを統制できるのが、最も重要
 IntelからARMにチップが取って代わることは、Appleに“タイミング”をコントロールする能力を与えるという点が最も重要だ、と『Forbes』は見ているようだ(参考:https://www.forbes.com/sites/ewanspence/2020/06/10/apple-macos-intel-arm-macbook-macbook-pro-mac-imac-wwdc-launch-date-leak/#33db3229703c)。


 現状、MacプラットフォームはIntelの開発サイクルによる縛りがある。毎年アップグレードするiPhoneのような構造を採り入れることで、デスクトップ・ハードウェアを定期的にリリースし、Appleと顧客がより効率的に計画できるようになるのだという。


 Appleが毎年行っている『WWDC』。COVID-19パンデミックのため、オンラインで開催される今年のイベントに注目だ。


(Nagata Tombo)