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PS5、海外メディアの反応は? “奇妙なコブ”との評価もデジタル版には肯定的

2020年06月15日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

PlayStation 5

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2020年の年末休暇時期にリリース予定のゲーム機PlayStation 5に関するオンラインイベント『THE FUTURE OF GAMING SHOW』を6月12日に開催した。


(参考:PS5は“最低価格”ではなく“最適価格”になる? 対応タイトルもUS版Amazonに登場


 今回は、PS5の本体デザインが初めて公開された。ディスクドライブのある標準版とデジタル版の2モデルがある。また、数多くのゲームプレイ動画も流された。


 GPU、CPU、ストレージ、DualSenseコントローラー等、以前のイベントで明らかになっているものもあったが、価格と発売日についてはいまだ明かされておらず、今後の発表を待つことになる。


・ディスクドライブのない初のPlayStationは「不可避」
 『GamesRadar+』は、「PS5デジタル・エディションは、間違いなくイベントの最も驚くべき発表だ」と報道(参考:https://www.gamesradar.com/ps5-digital-edition-confirmed/)。『Polygon』も「PS5デジタル・エディションは、ディスクドライブなしでローンチする最初のPlayStationになる」と、いずれもデジタル・エディションをヘッドラインにして伝えた(参考:https://www.polygon.com/2020/6/11/21288485/ps5-digital-edition-no-disc-drive)。


 スタンダード・エディションは、ディスクのところに“奇妙なコブ”があるが、デジタル・エディションは、スマートな左右対称で見栄えがいい、と同メディアは評価する。


 また多くの人がHDDにゲームをダウンロードしている今日において、「デジタル化は驚くべきことであると同時に不可避だ」ともしている。


 販売店とのパートナーシップに依存するコンソールメーカーにとって、リスクのように感じられるが、ソニーはもはや小売パートナーを動揺させることを気にしていないようだ。時代の流れには、逆らえないということだろう。


・PS5とXbox Series Xの価格戦争が勃発
 『The Verge』には「ソニーの驚愕PS5デジタル版で、次世代の価格戦争が勃発」というヘッドラインで報じた(参考:https://www.theverge.com/2020/6/12/21288955/sony-ps5-playstation-5-digital-edition-price-xbox-series-x-price-competition)。


 競合するMicrosoftも今年、Xbox Series Xをリリースすると言われている。1つのモデルはすでに公表されているが、オプティカルドライブがなく、メモリーやGPUに変更を加えた廉価版(コードネーム Lockhart))も開発されているという。


 これが4K Blu-rayドライブなしなら、およそ50ドルの値下げが可能だという。Microsoftは昨年、Xbox One Sオール・デジタル・エディションを、50ドル安い249ドルで発売し好評だった。


 新型コロナウイルス(COVD-19)のパンデミックの結果、今後は長い不況が訪れることが予想され、価格が大きな要因になりうる。ソニーとMicrosoftは、ハードウェアを低価格に抑えて出血してでも、アグレッシブにゲーム販売とサブスクリプション獲得を狙いに行く可能性がある。


 ファンの期待の表れからか、PS5は既にネット上で、模倣されているようだ(参考:https://www.theverge.com/tldr/2020/6/11/21288541/playstation-5-ps5-sony-design-memes-roast-twitter-router-face-building)。


 2020年のコンソール戦争は今後、日を追うごとに激しさを増していくことだろう。


(Nagata Tombo)