フェラーリは6月13日、フランスの映画監督であるクロード・ルルーシュによる短編映画『ル・グラン・ランデヴー』をYoutube上で公開した。シャルル・ルクレールがドライブするフェラーリSF90ストラダーレが、本来F1モナコGPが開催される予定だったモナコ公道を疾走。ルルーシュ監督らしい美しさあふれる映像となったのでご紹介しよう。
この映像は、本来モナコGPが行われる予定だった5月24日に撮影されたもの。モナコの花屋の映像から始まるこの短編映画は、ルクレールがドライブするフェラーリSF90ストラダーレが、おなじみのトンネルを通過するシーンに変わる。
ルクレールのフェラーリは、まるでレースのときのようにセンターラインをはみ出しながら、最速時には240km/hをマーク。1周まわり、モナコ公アルベールII世を乗せると、ふたたびコースを疾走しはじめた。
この動画の撮影においては、実は公道は封鎖されている。この短編映画には、新型コロナウイルスの影響からモータースポーツ、映画撮影、そして社会活動が復活するようにというメッセージが込められているという。
そしてこの『ル・グラン・ランデヴー』は、ある映画のリメイクとなっている。“元ネタ”になっているのは、1976年にルルーシュ監督が撮影した短編映画『ランデヴー』だ。この映画は、早朝5時半に、フランス・パリで撮影された、パリの名所を疾走する1台のクルマのオンボードのみで構成されているユニークな8分間の映画だ。
すべての信号を無視し(もちろん違反)、決して止まることなく走り続けるクルマにはある目的があるのだが、美しいパリの街並み、エキゾーストノート、スリリングなシーンとクルマ好きにはたまらない映像が展開される。
この撮影に使用されたクルマはメルセデスと言われているが、ルルーシュ監督の所有するフェラーリ275GTBのサウンドがオーバーダビングされている。今回公開された『ル・グラン・ランデヴー』でもSF90ストラダーレのエキゾーストノートが楽しめるほか、随所に『ランデヴー』を思わせるシーンが散りばめられている。なぜルクレールのフェラーリがトンネルからスタートするのかも、“元ネタ”を観れば分かるはず。ファン必見の動画だ。
Le Grand Rendez-Vous: The official film
https://youtu.be/7nFTMtX5n_A
こちらが元ネタ↓
Rendevous C'était un Rendez vous 1976
https://youtu.be/WJYOMFayruw