トップへ

母親がドラッグパーティ中、置き去りにされた9歳息子が犬に襲われ死亡(英)

2020年06月13日 15:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

置き去りにした母親とトレーラーハウスで亡くなった9歳男児(画像は『The Sun 2020年6月9日付「SAVAGED Dog owner and mum who left ‘special’ son, 9, alone in caravan to be mauled to death by bulldog to go partying is jailed」』のスクリーンショット)
イギリスで昨年4月、9歳男児が母親の友人の飼い犬に襲われて死亡した。母親は息子と犬をトレーラーハウスに残したまま同じ敷地内で友人らとパーティをしており、このたび行われた裁判で2年の有罪判決が言い渡された。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。

英コーンウォール州ルーにあるトレーラーパーク「テンクリーク・ホリデー・パーク」で昨年4月、トレーラーハウスの中に犬と一緒に置き去りにされたフランキー・マクリッチ君(Frankie Macritchie、9)が犬に襲われ死亡した。

英南西部デヴォン州プリマスに住む母親のトーニー・ウィリス(Tawney Willis、31)は、犬の飼い主で友人のサディ・トッターデル(Sadie Totterdell、29)に誘われてパークに遊びに来ており、フランキー君を残したまま友人らと夜通し酒を飲み、ドラッグにも手を出していた。

フランキー君を襲ったのは闘犬として知られるアメリカン・ブルドッグとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアのミックス犬“ウィンストン(Winston、7)”で、体重が45キロもあるうえ、過去にも子供を噛んで怪我をさせていた。

トーニーはその夜、フランキー君にプレイステーションを渡してウィストンと一緒にトレーラーハウスに残し、自分はすぐ近くで大勢の友人らと一緒にパーティに興じていた。

トーニーが息子の様子を見に戻ったのは朝4時半頃で、フランキー君は血まみれで床に倒れ、ウィンストンは静かにソファーに座っていたそうだ。トーニーは「マイ・ベビー、マイ・ベビー」と大声で泣き叫び、駆けつけた人がフランキー君に心肺蘇生法を施したものの息を吹き返すことはなかった。

その後の検死解剖で、フランキー君は顔や首、胸を中心に54か所も噛まれており、頭には犬の攻撃から逃れようとした時にできたと思われる15センチ×14センチの大きな傷があったことが明らかにされた。また頭皮組織の一部が噛みちぎられており、耳は頭部から1本の皮でぶら下がっている状態だったという。

この事故を受け、ウィンストンはすでに殺処分されており、6月9日に行われた裁判ではトーニーに懲役2年、サディに懲役3年の有罪判決が下った。またサディにおいては10年間、犬を飼うことが禁じられた。

事故当時、すぐ近くのトレーラーハウスにはフランキー君の祖父母も滞在していたことが分かっており、このニュースには「なぜ9歳の子供を過去に問題を起こした犬と一緒に置き去りにしたのか。防げた事故だけにやりきれない」「母親はこのトラウマを一生背負っていかなければならない。悲しい事故」「自分はドラッグや酒を飲み、子供にゲームを与えて放っておくとは…。しっかり罪を償うべき」「2年や3年では刑が短すぎる」「可哀そうに。子供は親を選べないからね」「なぜ犬の事故が減らないのか。心が痛む」といった声があがっている。

画像は『The Sun 2020年6月9日付「SAVAGED Dog owner and mum who left ‘special’ son, 9, alone in caravan to be mauled to death by bulldog to go partying is jailed」(Credit: Wayne Perry - The Sun)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)