カケコムは6月11日、「配偶者または元配偶者から受けた言葉の暴力」に関する調査結果を発表した。調査は6月上旬にネット上で実施し、結婚経験のある男女100人から回答を得た。
家庭内における言葉の暴力について、8割が「配偶者または元配偶者から言葉の暴力を受けたことがある」(80%)と回答。男女別にみると、男性では92.9%、女性では70.7%に被害経験があった。
「デブ、ブス、胸が垂れているなどの悪口」を言われた20代女性も
リリースでは、実際にあった言葉の暴力をパターン分け。「相手の人格を否定する言葉」「相手の頑張りや能力を否定する言葉」「専業主婦を馬鹿にする言葉」「結婚自体を否定する言葉」、「相手の容姿を否定する言葉」「相手の家族を否定する言葉」の6種類に分類した。具体例としては
「家では犬と呼ばれている。帰って来るなと言われた」(30代男性)
「どうせ〇〇にはできないよ。頭悪いの死なないと治らない?」(30代女性)
「わたしが専業主婦なので、誰のおかげで飯が食えてるねんと言われた」(30代女性)
「あなたと結婚なんてするんじゃなかった」(40代男性)
「でぶ、ぶす、胸が垂れているなどの悪口」(20代女性)
「親のことを言われ、存在を否定されました」(20代男性)
などの声が寄せられたようだ。割合としては「専業主婦を馬鹿にする言葉」「結婚自体を否定する言葉」に関する被害経験談が多く挙がった。
「子ども2人のこと考えたら離婚出来ない」という人も
言葉の暴力を受けたことに対して「何らかの手段をとったか」と聞くと、合わせて6割近くが「手段を取った」(28%)、または「取りたいと思ったが取れなかった」(30%)と回答。男女別では男性の6割以上、女性の半数以上が「取る意思があった」(男性:64.3%、女性:53.4%)と答えた。
手段を取った人に、実際の手段を聞くと、別居や離婚を選択した人が多かった。また、中には「弁護士に相談して将来の離婚準備」(50代女性)と弁護士に相談した人もいた。
「取りたいと思ったが取れなかった」とした人に理由を聞くと、
「子どもがいるので、別居も離婚もできなかった。我慢すればいいと思った」(30代女性)
「子ども2人のこと考えたら離婚出来ない」(50代男性)
と子どもの存在が多く挙がった。また、男性だけにみられた一例としては「何を言われるか分からなかったので怖かった」(30代男性)のように事態の悪化を恐れて躊躇した人もいた。