エン・ジャパンは6月10日、「オンライン就活」に関する調査結果を発表した。調査は5月にネット上で実施し、2022年に卒業予定の大学生・大学院生669人から回答を得た。
参加経験のあるオンラインでの就活イベントを聞くと、最多が「就活セミナー・イベント」(84%)だった。以降は「企業説明会」(55%)、「グループディスカッション」(28%)などと続き、既に「選考面接」(23%)をしたという人もいた。
「VRインターンなどPCの画面越しだけではない取り組みがあればいい」
オンライン就活について「メリットを感じる」「どちらかというとメリットを感じる」と答えた人は計70%にのぼった。理由を聞くと、
「地方に住んでいるため、オンラインのほうが交通費もかからず、参加しやすい」
「理系院生なので研究室との両立を考えると、頻繁にオフラインイベントに出向くのは難しい。オンラインだと、隙間時間で見ることができてありがたい」
「リラックスして面接やグループディスカッションに臨めることは、大きなメリットとなっていると思います」
と有効な時間活用が可能になったという声が多かった。
一方、オンライン参加に抵抗がある就活イベントを聞くと、最多は「最終面接」(67%)だった。回答者からは「最終面接は、自分の熱意を伝える最後のチャンス。できれば対面で伝えたい」といった声も寄せられている。
また、2位の「インターンシップイベント」(48%)と答えた人からは「会社でどのような人とどのように働くのかに着目しているので、得られる情報が少なくなるから」などの不安の声が挙がった。
あるといいと思うコンテンツについては、
「ウィズコロナの中で前向きになれるような就活テクニックや強みの出し方鍛え方を教えるコンテンツ」
「オンラインでも臨場感があるような仕組み、例えばVRインターンなど、PCの画面越しだけではない取り組みがあればいいと思う」
とオンラインだからこそできるコンテンツを求めているようだ。