トップへ

T・レックスの楽曲とともに音楽と恋に明け暮れる若者の姿が 『LETO -レト-』予告編&場面写真

2020年06月12日 17:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『LETO -レト-』(c)HYPE FILM, 2018

 7月24日公開の映画『LETO -レト-』より、予告編と場面写真が公開された。


参考:動画はこちらから


 本作は、無実の容疑で国に拘束され、現在もロシア政府の監視下にある前衛的な芸術家キリル・セレブレンニコフが、1年半の自宅軟禁の最中に完成させた青春音楽映画。ときは1980年代前半。西側諸国(資本主義諸国)の文化は禁忌とされていたソ連時代のレニングラードでは、レッド・ツェッペリンやT・レックスなど西側のロックスターの影響を受けたアンダーグラウンド・ロックが花開こうとしていた。その最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとに、ある日、ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)が訪ねてくる。彼の才能を見出したマイクは、共に音楽活動を行うようになるが、その一方で、マイクの妻ナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)とヴィクトルの間には淡い恋心が芽生え始めていた。


 ロシアの伝説的バンド「キノ」のヴォーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したロックシンガーのマイク・ナウメンコ、そしてその妻ナターシャの3人をモデルに、ペレストロイカ目前のレニングラードで純粋に“自由”と“音楽”を追い求めた若者たちのひと夏を描いた本作。T・レックスの「Broken Hearted Blues」、トーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」、イギー・ポップの「パッセンジャー」、ルー・リードの「パーフェクト・デイ」、デヴィッド・ボウイの「すべての若き野郎ども」など、70’s~80’sのロックシーンを代表する名曲の数々が劇中を彩り、ミュージカルともMVともとれるユニークでスタイリッシュな映像演出でカヴァーされる点も見どころとなる。


 公開された予告編では、T・レックスの「20th Century Boy」にあわせて、ツォイとナウメンコの出会い、ツォイとナターシャが惹かれ合っていく様子などが描かれている。


 場面写真では、ロックカルチャーに対する規制が厳しかった時代に、座りながら静かにライブ鑑賞をする様子や、好きな音楽を奏でることに明け暮れるツォイの姿が切り取られている。 (文=リアルサウンド編集部)