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"東京のカオス"を表現した蜷川実花の新作個展が開幕、小栗旬や冨永愛ら79人を「写ルンです」で撮影

2020年06月12日 00:02  Fashionsnap.com

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蜷川実花 Image by: 東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA
蜷川実花が、新作個展「東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA」を渋谷パルコ4階「パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)」で6月12日から29日まで開催する。6月11日の今日、開催に先駆けて関係者向けに会場内部を公開した。

 個展は、6月10日に発売した写真集「東京 TOKYO」の出版を記念して開催。「東京」をテーマにした展覧会は今回が初めてで、会場では写真集に収録した作品を含む過去2年間で撮影した500点以上の作品を紹介する。新作には東京タワーやスカイツリー、首都高速道路といった東京の街並みをはじめ、冨永愛や小栗旬、二階堂ふみ、永山瑛太、川谷絵音、古市憲寿、YOSHI、浅野忠信、キングヌー(King Gnu)の常田大希、西加奈子、小山登美夫、堀江貴文ら東京に縁のある79人が被写体として登場。また、自身が監督したネットフリックス(Netflix)のオリジナルドラマ「フォロワーズ(FOLLOWERS)」の現場で池田エライザやコムアイを捉えたオフショットや、息子の写真など自身のプライベート写真も初公開する。会期中は、緊急事態宣言発令後に撮影した写真集未収録の写真など展示作品を随時増やしていくほか、新型コロナウイルスの感染拡大により外出を控えている人や遠方で会場に来られない人に向けて、会場の様子を3Dビューで鑑賞できるオンライン展示を併催する。

 今回展示する新作やアーカイヴ作品のほとんどは「写ルンです」で撮影しており、レトロな雰囲気が漂う現在の東京を映し出している。撮影に写ルンですを用いた理由について蜷川は「自分が培ってきた技術的なことが通用せず、写真の本質的な部分だけで撮ることを試してみたかった」と話す。会場には大小問わず様々な大きさの写真を無造作に配置。壁紙を剥がした状態の壁に写真を貼り付け、床には渋谷マルイ前交差点などの写真を全面に落とし込むことで、東京のカオスさを表現したという。作品を通じて自身が生まれ育った街である東京に向き合ったことで、蜷川は「東京の面白さ、写真の持つ力と面白さを改めて実感することができた」と撮影を振り返った。
■東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA会期:2020年6月12日(金)~6月29日(月)※入場は閉場の30分前まで、最終日は18時閉場会場:PARCO MUSEUM TOKYO料金:一般500円、学生400円、小学生以下無料
■オンライン展示公開期間:6月12日(金)11:30~6月29日(月)18:00公式サイト