プラスサイズ歌手のリゾ、体型をバカにする声に猛反論「外見だけじゃなく内面のクレンジングをしろ！」
2020年06月11日 20:22 Techinsight Japan
『トゥルー・ハーツ（Truth Hurts）』『グッド・アズ・ヘル（Good As Hell）』などのヒット曲で、一躍人気シンガー兼ラッパーの仲間入りを果たした米出身アーティストのリゾ。開放感溢れるのびのびとした歌声やフランクな物言いで人気を集めるリゾは、日頃から体型の多様性やありのままの自身の姿を愛することの大切さを呼びかけている。
一昔前までは、ブロンドかつモデルのようなスリム体型のポップスターが時代の象徴ともてはやされていたが、そのようなステレオタイプな“美”の定義にとらわれることなく、自身のぽっちゃり体型を心地よく感じ、
「褐色肌でカーヴィー（曲線美のあるふくよかな体型）、そんな私はパーフェクトでビューティフル」
と高い自己肯定感と幸せオーラを全開させるリゾは、“ボディ・ポジティビティの提唱者”、“ダイバーシティー（多様性）時代のアイコン”として一目を置かれるアーティストでもある。
リゾのInstagramには、ふくよかなボディを潔く披露した水着ショットやセクシーなランジェリーショットなど画像加工ナシのリアルな写真が多数並んでおり、それらには「ありのままの姿をさらけ出してくれてありがとう！」「あなたに勇気をもらった」と称賛の声が集まっている。しかし一方で、ぽっちゃり体型を非難する“ファットシェイマー”達から「痩せろ」「見苦しい姿を見せるな」とバッシングの標的にされることも少なくない。
今年1月には、ダイエットの効果を競い合うコンセプトで人気を博したリアリティ番組『The Biggest Loser』でおなじみのパーソナルトレーナー、ジリアン・マイケルズが“プラスサイズ”の人達がありのままの姿を称える風潮に言及し、
「リゾの音楽はクールだし称えられるべき。うちの子も大好きなの。でも『太り過ぎでよかった！』なんていう理由で彼女を称えようと思ったことは一度もないわ。」
「それこそ糖尿病にでもなったら、クールだなんて言ってられなくなるんだから。」
と辛口コメントを発したほか、ある医師は
「リゾが売れているのは、アメリカに肥満が蔓延しているからです。」
「行いを改める（＝痩せる）よう促す代わりに、私達は彼らに『ありのままでいい』などと嘘をついているだけです。残念ながら肥満の人は、糖尿病や心臓疾患で命を落としています。」
とツイートしたのだった。これにはさすがのリゾも怒り心頭に発したようで、
「アタシが売れてるのは、いい曲を書いて、才能に恵まれて、愛情いっぱい、エネルギッシュな1時間半のショーをやってるから。行いを改めなきゃならないのはアンタの方だよ。二度とアタシの名前を口にするな。アタシを批判する前に、鏡で自分を確かめな。」
と激しく反論するのだった。
そんな経緯を経て、このほどリゾが自身の「TikTok」に縄跳びやエアロバイク、スクワットなどに励むワークアウト動画を公開し、次のようなボイスメッセージを添えた。
「この5年間、アタシはコンスタントにワークアウトを続けている。一部の人にとっては驚きの事実かもしれないけど、アタシはアンタ達にとって理想のボディタイプを目指してるわけじゃない。アタシはアタシにとっての理想のボディタイプを手に入れるためにワークアウトをしてるんだ。」
「それはどんな“ボディタイプ”かって？ それはアンタらにはこれっぽっちも関係ないこと！」
「ケールのスムージーを飲もうが、マクドナルドを食べようが、ワークアウトをしようがしまいが、誰かの体型について語ろうとするなら、まずは自分自身を見つめ直して自分のカラダの心配だけしてな！」
「健康ってのは、見た目がどうかだけで測るもんじゃない。内面で何が起こってるかも大事なんだ。」
「アンタらの中には、内面のクレンジングが必要なやつらがたくさんいる。」
“ボディ・ポジティビティの提唱者”によるこの力強く爽快なメッセージには、現在350万件超の「いいね」と8万7000件を超えるメッセージが集まっている。
画像は『Lizzo 2020年3月17日付Instagram「＠estilodf thank you for making me your cover girl」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 c.emma）
