シリーズ最新作『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』のBlu-ray&DVD発売が2020年7月15日に迫る中、3週に渡って連続インタビューが公開決定。今回第1弾として、塩谷直義監督が企画の成り立ちや主人公2人のキャラクター、音響作業やアフレコ収録の様子などを語ったオフィシャルインタビューが到着した。
<以下、コメント全文掲載> 塩谷直義監督
――『PSYCHO-PASS サイコパス 3(以下、PP3)』の完結を飾る『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(以下、PP3FI)』。『PSYCHO-PASS サイコパス』第三期となるTVシリーズは新人監視官・慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフの物語となっていましたが、主人公を一新するというアイデアはどこから出てきたものなのでしょうか。あらためて企画の成り立ちからお聞かせください。
塩谷直義(以下、塩谷):『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(2015年公開)を公開しているころ、「次の展開について考えよう」とプロデューサー陣と話をしたんです。そうしたら「『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズは飛躍するタイミングじゃないか。新しいシリーズは、公安局の人間じゃなくても良い、それこそ少年探偵団でも良い」という話が出て。最初は戸惑ったんですけど、もしかしたらそれくらい発想を広げて、シリーズの最新作を考えるタイミングなんだなとも思ったんです。そこで第三期は主人公を新しくするという大きな舵を切ることにしました。新しい主人公を出す以上、これまでの第一期や第二期とは、時間軸を別にした作品にするべきだろうと。あわせて前作の劇場版と次のシーズンの間をつなぐ、「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System(以下、PPSS)」を作りたいとプロデューサー陣に提案したんです。