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9年間、注文していないピザが何度も家に届く 1日に10件、夜中2時の配達も(ベルギー)

2020年06月10日 21:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

1日で14枚のピザが届いたことも…(画像は『The Brussels Times 2020年6月3日付「Belgian man has been receiving pizzas he never ordered for years」(Credit: Pxhere)』のスクリーンショット)
注文した覚えのないファストフードが、何度も家に届くという奇妙な体験をしている男性のニュースが届いた。さらにこの謎の配達は9年もの間、続いているというのだ。時には深夜2時に届くこともあり、男性は困惑している。『The Independent』『Daily Star』などが伝えた。

何度もファストフードが配達されているのは、ベルギー北部トゥルンハウトに住むヤン・ファン・ランデゲムさん(Jean Van Landeghem、65)の自宅だ。始まりは9年前、呼び鈴が鳴りドアを開けてみると配達員がたくさんのピザを持って立っていたという。注文していなかったヤンさんは驚いたが、その時は配達先を間違えただけだろうと思ったそうだ。

しかしこの日を境に悪夢の配達が始まったのだ。配達されるのはピザだけでなく、ケバブなど周辺にある多様なファストフード店から届くという。ヤンさんは「平日だろうが週末だろうがどんな時間でも配達員はやって来ます。時には夜中の2時に届いたこともあり、ぐっすり眠れないんです。配達のバイクの音がするだけで震えてしまいます」と話しており、昼夜問わずいつやってくるか分からない身に覚えのない配達に困り果てている。

配達される量も日によって異なるそうで、昨年の1月にはたった1日で10件の違う店から配達があり、そのうちの1件からは14枚ものピザが届いたそうだ。ヤンさんはこの日のことを「ピザの恐怖」と呼んでいる。

ヤンさんは毎回その場で配達を断っているので、一度も料金は支払っていないという。これはヤンさんにとって迷惑なだけではなく、お店側も商品を廃棄しなければならないので被害を受けている。1日で10件の配達を受けた日の合計金額は450ユーロ(約5万5千円)に上ったそうだ。

実は約32キロ(20マイル)離れた町に住むヤンさんの友人も同じように9年間、何度もファストフードの配達を受けているというのだ。このことからヤンさんは2人の共通の知人が犯人だと確信している。2人はこの迷惑な配達をすでに警察に通報しているが、未だに犯人は分かっていない。

この不思議な配達について、海外掲示板「Reddit」に記事が投稿されると「なぜ断られるって分かっているのに、お店側はまだ配達を続けているの?」「警察が注文された場所の特定ができないなんて驚きだよ」など疑問を持った人のコメントが相次いでいる。「これだけ長い間ずっと嫌がらせをされたら、この人は謝られても許せないだろうね」とヤンさんに同情するコメントも見受けられた。

画像は『The Brussels Times 2020年6月3日付「Belgian man has been receiving pizzas he never ordered for years」(Credit: Pxhere)』『HLN 2020年5月27日付「Jean (65) krijgt al jaren ongevraagd pizza’s aan huis geleverd: “Tot 14 pizza’s tegelijk. Maar ik heb nog nooit iets besteld”」((C)Jef Van Nooten)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)