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米「ハーパーズ バザー」153年の歴史で初の黒人編集長が誕生、元エルのサミラ・ナスルが就任

2020年06月10日 20:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ハーストマガジン社公式インスタグラムより
ハーストマガジン社が、アメリカ版「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」の編集長にサミラ・ナスル(Samira Nasr)氏が7月6日付で就任すると発表した。編集長に黒人が就任するのはハーパーズ バザーの153年間の歴史で今回が初めて。

 ナスル氏は、レバノン人の父とトリニダード・トバゴ人の母を持ち、米ヴォーグ誌(VOGUE)のクリエイティブディレクターを約30年務めたグレース・コディントン(Grace Coddington)氏のアシスタントとしてキャリアをスタート。ファッション誌「インスタイル(InStyle)」のディレクターを経て、「エル(ELLE)」で5年間ファッションディレクターを担当し、直近ではコンデナスト社の雑誌「ヴァニティ・フェア(VANITY FAIR)」のエグゼクティブファッションディレクターを務めた。
 ハーストマガジン社では、人種差別抗議運動「Black Lives Matter」が加熱していることを受けて、公正な職場づくりのための取り組みを発表し、差別撤廃を支援する募金活動などを行っている。同社の公式インスタグラムでナスル氏は「我々の国の歴史の中で、この特定の時期にトップの仕事に就けることを誇りに思います」とコメント。今後、同誌の編集長を19年間務めたグレンダ・ベイリー(Glenda Bailey)氏の後任として紙媒体およびデジタル版プラットフォーム全体のコンテンツ戦略を監督する。
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