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トランプ大統領のハリウッド星形プレート、黒く塗りつぶされ糞を置き去りにされる

2020年06月09日 11:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

星形プレートがまたもや汚されたトランプ大統領
ハリウッド大通りにある「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」で、ドナルド・トランプ大統領の名が刻まれた星形プレートが何者かによって汚された。真っ黒に塗りつぶされたプレートの下には“BLM”の文字が、そしてプレートの上には犬の糞が入ったビニール袋が置かれていたという。

アーマウド・アーベリーさん、ブレオナ・テイラーさん、ジョージ・フロイドさんらが警察官による人種差別行為により、アフリカ系アメリカ人が次々と命を落としている事実を受け、全米各地で“Black Lives Matter”(黒人の命は大切)をスローガンに掲げた抗議デモが行われている。7日午後には、カリフォルニア州ハリウッド地区で大規模なデモが行われ、人気シンガーのジェニファー・ロペスが婚約者アレックス・ロドリゲスとともにハリウッドの街を練り歩いた。

およそ2万人とも言われる参加者が集まったこの抗議デモで、一際人々の目に留まったのは「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」のドナルド・トランプ大統領の星形プレートだった。芸能情報メディア『TMZ』によると、トランプ大統領の星形プレートは反トランプ派の何者かによりスプレーペイントで真っ黒に塗りつぶされたという。そのすぐ下には青の文字で“Black Lives Matter”の頭文字“BLM”と書かれたほか、プレートの上には犬の糞が入ったグリーンのビニール袋が置き去りにされていたのだ。

同メディアには、真っ黒になったトランプ大統領のプレート前にできた大きな人だかりや、プレートの写真を撮ろうとスマートフォンを手に取る人々の姿などが公開されている。

この星形プレートは、世界の代表的なミスコンテスト「ミス・ユニバース」のプロデューサーを長年務めた功績が称えられ2007年に授与されたものだが、“反トランプ派”によりその撤廃を求める運動やプレートへの落書き、破損などといった騒動が度々起こっている。2016年には大統領選の公約の目玉として掲げていた「メキシコ国境の壁建設」を風刺し、あるアーティストがトランプ大統領のプレートに有刺鉄線を張り巡らせた“壁”を設置、その後も削岩機やつるはしを使いプレートを破損する事件が後を絶たず、2018年にはメキシコ系アメリカ人の大物司会者ジョージ・ロペスが、トランプ大統領の星形プレートに放尿するフリをして物議を醸した。

新型コロナウイルス対策でも散々批判を浴びたトランプ大統領だが、ジョージ・フロイドさん殺害事件後に各地で起こっている暴動についてTwitterで「略奪の始まりは、銃撃戦の始まり」と武力行使も辞さない構えを表明したことで、国民からさらなる反感を買った。多くのハリウッドセレブ達も嫌悪感をあらわにしており、映画監督のスパイク・リーは「史上最低の大統領」、テイラー・スウィフトは「11月の大統領戦で落選させる」、そしてレディー・ガガは「世界一パワフルな権力を持ちながら、自身の無能さと差別思考以外、何もオファーしない役立たず」と“反トランプ派”であることを堂々と宣言している。

なお黒く塗りつぶされたトランプ大統領の星形プレートは、毎回のことながら「ハリウッド商工会議所」によって清掃されることになるようだ。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)