マクラーレンF1チームのランド・ノリスは、2021年にダニエル・リカルドとチームメイトとなった際にうまくつきあっていくため、マックス・フェルスタッペンから情報を得るつもりだという。
カルロス・サインツJr.はフェラーリとの契約を結び、今季末にマクラーレンを去ることが決まった。その後任として、来シーズン、リカルドが加入する。現在のペア同様、ノリスとリカルドとのラインアップも快活でユーモアあふれる雰囲気をチームにもたらすものと予想されている。一方でふたりは、コース上では激しく戦うはずであり、そういう意味でも興味深い組み合わせであるとみられている。
「実際に現実になってみないことには、どうなるのかは予想できない」とノリスは『Sky Sports』とのインスタグラム上のライブ配信で語った。
「2018年以前は、カルロスを今のようにとらえている人はいなかった。こうなったのは昨年くらいからだ。人柄が注目されるようになり、印象が強くなった」
「僕のおかげだったところも少しはあると言いたいね。僕はチームメイトとしてとてもオープンだったんだ。2018年以前には、カルロスに関するインターネットミームはまったくなかった。それが2019年と2020年には、爆発的に増えたんだ」
「外から見て、ひとりのドライバーに対して何を期待すべきかはよく分からないし、一緒に仕事をしてみないと理解することはできない。カルロスも僕にとっては同じことだった」
「ダニエルにも同じことが言える。もちろんチームメイトになる前のカルロスよりも、ダニエルのことは少しは知っているけどね」
「それでも彼がどんなふうに仕事をするかとか、裏話みたいな意味ではどんな卑怯なことをするかとか、彼について知らないことは山ほどある。それは来年、解明していくことにしよう」
2019年にF1昇格を果たす直前に、ノリスはフェルスタッペンからサインツに関する有益な助言を得ていたという。フェルスタッペンとサインツは2015年にトロロッソで互いに競い合う仲だった。
ノリスのeスポーツ上での悪友でもあるフェルスタッペンは、ここでも再びノリスの頼れる情報提供者となるようだ。
「マックスはたくさんのアドバイスをしてくれるんだ。カルロスについてもよく知っていたよ。ダニエルのことも熟知している。そういう一面もあるんだ。チームメイトのことは、よく理解しておかないとね」
「うまくやっていきたいと思ったら、どんな弱点があって、どんな強みを持っているのかなどを知りたいと思う。うまくいかないこともあるけどね。誰かが僕に相手のことを教えてくれたら、それは役に立つ」
「僕はF1を楽しんでいたい。チームメイトとは手を取り合って仕事にあたる必要がある。だけどチームメイトは最大のライバルでもあるんだ」
「大変だろうし、ダニエルから学ぶべきこともたくさんあるだろう。ダニエルがどんなことに腹を立てるのかとか、そうしたことをよく知っているのは誰かというと、間違いなくマックスだろうね」