NTTインディカー・シリーズが6日、テキサス・モータースピードウェイで開幕を迎えた。予選は昨年のウイナー、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がポールポジションを獲得。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はウォームアップ走行中にクラッシュを喫し計測できなかった。
新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響で開幕戦が延期となり、その後大幅にスケジュールの変更を余儀なくされたインディカー・シリーズ。
北米は5月中旬より感染拡大のピークを迎えたと判断し、NASCARシリーズから再開。インディカーも6月6日にテキサス・モータースピードウェイで無観客のワンデイイベントに変更し開幕を迎えた。
24台がエントリーしたテキサスでの開幕戦。午後1時より2時間のプラクティス走行が実施。テスト以来となるインディカー・マシンのエンジン音がサーキットに響き渡る。
プラクティスでトップを奪ったのは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。ひとり215mph台の215.995mphを記録した。2番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー)、3番手にパトリシオ・オワード(アロウ・マクラーレンSP)が続く。佐藤琢磨は6番手といい走り出しを見せる。
午後5時より予選がスタートする。1台ずつ2周のアタックを行いそのアベレージスピードでグリッドが決定する。
昨シーズンはテキサスでポールポジションを獲得していた佐藤琢磨。14番目に登場するもウォームアップ走行中にバランスを崩しターン2でウォールにヒット。計測できずに予選を終えることとなった。
ここまでザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)のスピードを上回れなかったが、琢磨の次にアタックとなったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が平均214.311mphでチームメイトを上回りトップに浮上する。
19番目にアタックしたディクソンは、1周目で215.647mph、2周目に215.629mphで平均215.638mphとハンター-レイのスピードを大幅に更新しトップを奪う。
そのディクソンにシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が迫るも届かずハンター-レイの前となる2番手。
最後のアタッカーとなったのはディフェンディングチャンピオンのジョセフ・ニューガーデン。1周目で215.796mphを記録すると2周目も215.685mphで平均215.740mphとまとめ、開幕戦のポールポジションを獲得した。
決勝レースは、2時間後となる午後8時(日本時間7日午前9時)よりスタートする。