ディスコは6月5日、就職活動に関する調査結果を発表した。調査は6月上旬にネット上で実施し、2021年3月に卒業予定の大学4年生1204人から回答を得た。
6月1日時点の内定率は64.0%だった。前月調査(5月1日時点)の50.2%から1か月間で10ポイント以上増えたものの、前年同期(71.1%)を7.1ポイント下回った。昨年に続き、今年も早いペースで進んでいた就活だが、緊急事態宣言の発令以降は採用活動が停滞し、内定出しのペースが鈍化しているという。
未内定者の8割が先の見えない状況
調査時点で就職先を決定して就活を終了した学生は32.2%。複数社の内定を獲得しているなどの理由から未決定の学生(3.0%)を合わせても、前年の43.9%から大きく減少した。
内定を獲得している学生のうち、就職先を決めていない学生に理由を聞くと、最多の「本命の企業がまだ選考中」(55.1%)という人が圧倒的に多かった。次いで「自分に合っているのかわからない」「複数内定で優劣つけがたい」(9.8%)、「内定企業の業績の先行きが不安」(6.1%)などが続く。
一方、内定を獲得していない学生に見通しを聞くと、「近々に内定をもらえる見通しが立っている」(12.9%)という人は1割にとどまった。最多だったのは「選考中の企業はあるが、内定が出るかわからない」(59.4%)。「選考中の企業はなく、まったく見通しが立っていない」(17.5%)と合わせると、未内定者の8割近くが先の見えない状況にあるようだ。