エン・ジャパンは6月4日、テレワークに関する調査結果を発表した。調査は4~5月にネット上で実施し、同社運営の求人情報サイト「エンウィメンズワーク」を利用する女性879人から回答を得た。
3人に1人が「テレワークの経験がある」(34%)と回答した。「今後も、テレワークで働きたいと思う」と答えたのは、テレワーク経験者で81%、未経験者で74%だった。全体でも76%にのぼった。
「テレワークは人間関係のストレスを感じなくて良いから」という人も多数
「テレワークで働きたい」という人に理由を聞くと、7割以上が「通勤のストレスがなくなるから」(75%)、「ウイルスなどの感染予防になるから」(70%)と答えた。回答者からは
「出勤するために身支度を整えて満員電車に乗るため、職場に到着した頃には疲れていることが多いです。それがない状況で仕事を始められるとしたら助かりますし、仕事後の予定も入れやすいと思いました」(24歳)
「通勤で人と密に関わる可能性がある。自宅で安全に仕事をしたい」(30歳)
という声が寄せられた。また、中には「無理をして会社に来る人も減るのではないかと思います」(26歳)という声もあった。
このほかの理由では「人間関係のストレスを感じなくて良いから」(48%)、「急な休みでも周囲に気をつかわずに済むから」(44%)、「家事・育児に充てる時間を作りたいから」(37%)、「仕事に集中でき生産性が上がるから」(24%)、「介護に充てる時間を作りたいから」(6%)などが挙がった。
「出社・退社することはオンとオフの切り替えにも大きな意味がある」
一方で「(テレワークで)働きたくない」(24%)と答える人も2割いる。理由のうち、最多は「仕事とプライベートの境目が曖昧になるから」(63%)で、次いで「テレワークでできる仕事ではないから」(50%)が続いた。回答者からは
「リモートでの会議中に犬が吠えるなど、プライベートとの切り離しが困難な時がありました」(29歳)
「現在就いている仕事は書類の入力業務なので、個人情報保護の観点でも家に持ち帰ることが不可能」(25歳)
という声が目立つ。また、中には「出社・退社することはオンとオフの切り替えにも大きな意味があると感じた」(25歳)という人もいた。
このほかにも「仕事のコミュニケーションが取りづらいから」(35%)、「仕事の生産性が下がるから」(30%)、「顧客とコミュニケーションが取りづらいから」(18%)、「長時間仕事をすることが増えるから」「仕事の評価がされづらいから」(各15%)といった声が寄せられた。