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エマ・ワトソン“ブラックアウト・チューズデー”の投稿で非難浴びるも、今の思いを吐露

2020年06月04日 16:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

黒塗りの画面を3回投稿したエマ(画像は『Emma Watson 2019年11月5日付Instagram「Thank you to everyone who worked so hard on my British Vogue cover.」』のスクリーンショット)
映画『ハリー・ポッター』シリーズで知られる英女優エマ・ワトソン(30)が、自身のInstagramで黒塗りの画面を3回連続で投稿し「ブラックアウト・チューズデー(Blackout Tuesday)運動」に参加するも、非難を浴びる結果となってしまった。その後エマはInstagramを更新し、人種差別に対する今の思いを吐露したメッセージを公開した。

「ブラックアウト・チューズデー運動」が行われた現地時間6月2日(火)、エマ・ワトソンはInstagramに黒一色の画面を3回連続で投稿した。ブラックアウト・チューズデーは、白人警察官に約8分間首を押さえられたことで5月25日に死亡したアフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドさんの事件をきっかけに、国際的社会運動「ブラック・ライヴズ・マター (Black Lives Matter)」への意識を高めることを目的とした抗議活動である。米音楽業界の呼びかけで始まり、世界中のアーティストらが黒一色の画像に「#BlackoutTuesday」とハッシュタグを添えてSNSに投稿した。

同日、エマは黒塗りの画像を3回も投稿したが「#BlackoutTuesday」などのハッシュタグだけで、メッセージなどは記されていなかった。これに多くのフォロワーは、エマがInstagramの見せかけだけにこだわり、人種差別抗議への意見がなかったことを不快に感じたようで、このような非難の声が相次いだ。

「エマお願い、このことについて話して。コミュニティー全員が耳を傾け、あなたの言葉に注意を払っているのよ。」
「署名か寄付のリンクを共有してほしいわ。」

その後、エマはInstagramに「I stand with you.」と言葉を添えて、次のようなメッセージをアップした。

「私達の過去と現在には人種差別が非常に多く、それが認識も説明もされていません。白人至上主義とは搾取と抑圧による階級制度と支配のシステムのひとつであり、社会に根深く蔓延っています。白人の私はその恩恵を受けてきました。」

「私達は人種差別反対派として、内面から懸命に努力をしていると感じているかもしれません。しかし私達の周りにある構造的・制度的な人種差別に取り組むためには、外側から積極的に働きかける必要があるのです。」

「私は制度化された人種差別を、自分が無意識のうちに支持してしまう様々な現状について学んでいるところです。」

さらにエマは自身がそれを学ぶことに利用した研究や学習、リスニングのリソースを近日中にSNSで共有することを約束した。

「あなた達の怒りや悲しみ、痛みが分かります。私にはあなたの気持ちは分からないかも知れない。だからといって努力しないわけではない。」

そんなエマのメッセージには、フォロワーから「ありがとう、素晴らしいわ」「愛しているわ、エマ」といったコメントが多数寄せられ、150万件以上の「いいね!」が集まっている。

画像は『Emma Watson 2019年11月5日付Instagram「Thank you to everyone who worked so hard on my British Vogue cover.」、2020年6月3日付Instagram「I stand with you.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)