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年収1200万円の独身者と1600万円の既婚者の"普通の暮らし"に「外車2台所有なんて普通じゃない」など反響続々

2020年06月03日 07:20  キャリコネニュース

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はてな匿名ダイアリーに5月末、「年収1000万のリアルを教えよう」というエントリが注目を集めた。投稿者は36歳の男性で独身、都内在住で通信大手のエンジニア、年収1200万ほどとのこと。「年収1000万円」に対する学生の誤ったイメージを払拭するべく「実際にどれくらいの生活レベルか教えよう」と、生活費のあれこれを明かした。

例えば、普段の食事は吉野家やコンビニ飯、ファッションはユニクロで、1DKでさほど広くもない普通の部屋のアパートの家賃は15万円だという。さらに、

「ワイワイ飲む時は一人あたり1万円くらい。たまに焼き肉などで一人あたり1.5万円を超えると、今日はちょっと贅沢したなうまかったなって感想」
「成城石井以外では、値段はほとんど気にせず買う。でも150円のビールと250円のビールを悩まず買うくらいで、豪勢な生活と呼ぶには程遠い」

などと綴っている。(文:okei)

「俺なんて1万円の飯食うなんて人生で一度も無いぞ」という人も


結論としては「年収1000万に夢を見るな。待っているのは普通の生活」とまとめた投稿者。ブックマークは1000近く付き、"マウント"と捉える人や、自分の境遇と比べてダメージを受けている人が多かった。

「一億総中流は遠くなりにけり。この増田(投稿者)の生活を、すっかり贅沢だと思えるようになっちまったよ」
「いやいやいや俺なんて1万円の飯食うなんて人生で一度も無いぞ。麻痺してるな。大金持ちだよ」

という声のほか、食材やビールの値段を気にせず買えるのは、贅沢ではないとしても「一番身近な『QOL(クオリティーオブライフ)が上がる』ってことだと思うんだよな…」などとこぼす人もちらほら。

国税庁の調査(2018年)によれば、年収が「1000万円超1500万円以下」のサラリーマン男性は、わずか5.6%。全体の平均給与は441万円で、非正規雇用の平均は179万円だ。低収入にあえぐ人も多い中、いくら「夢見るほどのもんじゃない」と言われたところで、むしろ「その普通に憧れる!」という人のほうが多いのではないだろうか。

一方、コメントには「これ独身だからちょっといい暮らし出来てるけど、子供できたら全てが変わる」という指摘も多かった。

輸入車2台、子ども2人私立に通わせる暮らしは「普通」?

では、子持ち既婚者の場合はどうだろう。この投稿に触発されたのか、翌日に別の44歳の既婚男性が「年収1600万円のリアル」という投稿をしている。関東郊外に5000万円の一軒家を持ち、子どもは2人、住宅ローンの返済は月13万円、朝晩は妻の作った食事を家で食べるという。

1人で食事するときは吉野家が多く、平日のランチは700円以上では高いと感じる。飲み代は自腹なら5000円まで、などと綴ったが、

「(車は)2台保有。両方とも輸入車。一台は生活の足。もう一台は趣味。ローンで買った」
「私立の学費や塾などで、一人年間100万円ぐらいかかっている。子供の教育に有用だと思ったものは躊躇なく買い与える」

とのこと。結論として「年収1600万に夢を見るな。待っているのは普通の生活」と、前述の投稿の形式を踏んで締めくった。

こちらもブックマークが800ほどつく注目ぶりで、

「アホか。外車2台所有して子供みんな私立に行かせられる暮らしのどこが普通じゃ。豪遊は無理なだけで『普通にいい暮らし』じゃねーか」
「『子供の教育に有用だと思ったものは躊躇なく買い与え』られんのが金持ちなんだよ、どうしてこういう人たちはそれが『金持ちだから出来ること』だとわからないんだ…」

など怒りとも嘆きともつかないコメントが多数上がった。確かにこの生活は、年収1600万円だからこそ実現可能なものだろう。中には、税金の多さで手取りが激減することに共感する人もいたが、彼らにはまったく悪気がないだけに、余計に隔たりを感じてしまう。

※キャリコネニュースでは「【読者投稿】世帯年収1000~1200万円台のリアル 」を募集しています。