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ヴァージル・アブローの人種差別抗議運動に関するコメントが炎上、SNSで謝罪

2020年06月02日 19:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ヴァージル・アブロー Image by: FASHIONSNAP.COM
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズ部門のアーティスティックディレクターを務め、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)」(以下、オフ-ホワイト)を手掛けるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が、SNSでの人種差別抗議運動に関するコメントで批判を浴び、インスタグラムで謝罪した。
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 ヴァージルは、白熱しているアメリカの人種差別抗議運動「Black Lives Matter」によって友人ショーン・ウェザースプーン(Sean Wotherspoon)のショップなどが破壊、商品を略奪されたことを受け、インスタグラムのストーリーズにおいて「ショーンは、僕たちのカルチャーのために情熱や努力を費やしてきた。今回の状況にはうんざりする。彼の店やRSVP Galleryから略奪した少年たちよ、君たちの家に置かれているその商品は汚れてしまった、そして僕が君たちになってほしくないと願うような人(=非道徳的な行動を起こす人)であるというリマインダーだ。同じ一つのカルチャーに属しているはずなのに、これが望んだものなのか?今後ショーンとどこかですれ違うことがあったとすれば、彼の目を見ずに、恥ずかしくて顔を伏せるくらいの尊厳は持っていてほしい」といった内容で略奪者を批判。しかしこの発言についてSNS上では「人種差別抗議運動を批判している」と捉える人が多く、物議を醸していた。また、その後ヴァージルは抗議運動による逮捕者の保釈金を支援する団体へ50ドルの寄付を行ったことをストーリーズで公開したが、「ヴァージルが手掛けるほとんどのアイテムはその倍以上の金額であるにもかかわらず、50ドルの寄付は安すぎる」としてさらに批判が殺到した。
 これらの批判を受け、ヴァージルは謝罪文をインスタグラムに投稿。ヴァージル自身も黒人として今まで多くの人種差別を受けてきた経験から「一連の抗議運動を誇りに思う」と前置きした上で、今回の投稿が「抗議運動を行う権利よりも、友人の店舗や商品を重要視していると捉えられるコメントであった」と謝罪した。寄付に関しては、ストーリーズで公開した50ドルだけではなく、人種差別抗議運動に関する様々な機関への寄付金を含めると合計2万500ドルにのぼることを明らかにし、これからもさらなる寄付、またその呼びかけを行うとした。
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