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アインシュタインのYouTubeCh、人気上昇中の秘密は“稲ちゃんのコンビ愛”? 今田耕司、友近らも奮闘中

2020年06月02日 07:31  リアルサウンド

リアルサウンド

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 YouTuberに関するデータを提供する「NoxInfluencer(ノックスインフルエンサー)」を参照し、直近1週間で注目を集めたYouTubeチャンネルの理由を探る本企画。今回は“お笑い”にフォーカスして、3つの急上昇チャンネルに注目してみた。


(参考:“ポストアメトーーク”なニューヨークのYouTubeが熱い!  かが屋、ラランド、ぼる塾など“第七世代”にも注目


 お笑い芸人のYouTube参入が後を絶たない。“カジサック”ことキングコングの梶原雄太をはじめ、オリエンタルラジオ・中田敦彦、江頭2:50に宮迫博之など、YouTubeで成功を収める芸人が続々登場し、その流れに乗って……というのも理由の一つだと思われるが、一方で、スポンサーの意向や出演時間という枠にとらわれず、本当に面白いと思うことに自由に挑戦しやすいということも大きいだろう。


 絶妙なものまねとともに、コントから平場まで多様な笑いをもたらす友近も、例外ではなかったようだ。かつて『アメトーーク!』(テレビ朝日)の“即興コントすぐやる芸人”で、次長課長や中川家らと共に即興劇を披露し、完成度の高さでスタジオを笑いに包んだ友近。この5月に「楽演チャンネル(↑27.7%/登録者数3.18万人)」を立ち上げ、生配信という形でやはり完全即興のコント劇に挑戦している。


 5月末時点で3本の動画が上がっており、そのどれもが20万前後の再生回数を記録。出演者はハリセンボンの近藤春菜、ずんの飯尾和樹、渡辺直美ら豪華な面々が顔を揃えている。即興劇の内容は毎回異なり、お題に沿った形でそれぞれ演技することもあれば、全くの白紙の状態で演じることもある。圧倒的なアドリブ力を元に、YouTubeの新境地を開拓しつつあるチャンネルだ。


 4月にYouTuberデビューを果たし、圧倒的な知名度と比較するとチャンネル登録者数が伸びていなかった今田耕司の「今ちゃんねる。(↑25.9%/登録者数7.07万人)」も、着実にファンを獲得しているようだ。


 今田は、吉本興業所属の独身芸人だけで結成された「アローン会」の会長を務めており、同チャンネルは、独り身の”アローン”の生態を見てほしいという思いから開設。バラエティ番組などで培ったトークスキルで、人形ロボットのPepperと会話しながら、ゲームの実況や料理動画などをアップしている。不思議な癒しを感じたい人は、ぜひチェックしてみよう。


 また、「よしもと男前ブサイクランキング」のブサイク部門で、2位に13万票差をつけて優勝した稲田直樹と、逆に甘いルックスに定評がある河井ゆずるからなるお笑いコンビ・アインシュタインも「アインシュタインのYouTubeシュタイン↑17.6%/登録者数9.22万人」チャンネルを開設し、ハマる視聴者を増やしている。


 新型コロナ禍を機にリモート収録した動画を多く投稿しており、稲田の料理動画や河井がバーの店長としてゲストとトークを繰り広げる動画など、多種多様な企画で攻めている。その甲斐あってか、開設から一月ほどで約10万人の登録者を集めており、ないより「稲ちゃんが本当に河井さんのこと好きなのが伝わる」と、二人の仲睦まじい様子が評判だ。こうしたウェットな関係性も、YouTubeでウケるポイントの一つだと言える。


 お笑い芸人にとって、大きな収益が得られるかはまた別として、新たな表現の場として定着した感があるYouTube。さらなる大物芸人の参戦に期待しつつ、好きな芸人の新たな一面を楽しみに、動画をチェックしたいところだ。


(鳥羽竜世)