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『会えない恋の育て方』第一夜ーー遠距離カップルの“リモートスキンシップ”にめるる赤面

2020年06月01日 16:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)ABEMA

 新型コロナウイルスの感染拡大により、あらゆるコミュニケーションにおいても“リモート”が推奨されるなかで、遠距離恋愛ではないカップルも直接会えない時間が増え、今までのようなデートができなくなっている。そんな今だからこそ制作された“リモート”がテーマの新しい恋愛リアリティーショーが『会えない恋の育て方』。エリアも内容も全く違う遠距離カップルから、リモートでの愛の育み方を学ぶ特別番組として、5月30日よりAbemaビデオにて3夜連続で配信されている。


 以下、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


(参考:『今日好き』“しゅんさら”カップルに聞く、コロナ渦での遠距離恋愛事情


 第一夜のゲストは、Abemaビデオの大人気恋愛リアリティーショー『太陽とオオカミくんには騙されない』に出演した“めるる”ことタレントの生見愛瑠と、『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演したガールズ・ユニオン、FAKYのメンバーであるHinaが登場。MCのみちょぱ、お笑い芸人ミキの亜生、昴生とともに、遠距離カップルから会えない恋のラブテクニックを学んでいく。


 第一夜で登場したのは、SNSがきっかけで交際に発展し、遠距離になった2組のカップル。遠距離恋愛について問われためるるは「私は会いたいタイプなので寂しいんじゃないかな」、HInaは1度遠距離恋愛をしていたことを明かすも「その時色々上手くいかなかったので、知りたいです」とコメントしていた。


 1組目のカップルはタイキ(25歳)とマリア(22歳)。二人の出会いは、ランダムで見知らぬ人と会話できるトークアプリ。出会って10日後には付き合い始めた二人に、みちょぱと亜生は唖然とする。そんな2人からは「会えない時間の過ごし方」と「遠距離恋愛あるある」を教えてもらう。


 まず、会えない時間の過ごし方について。マリアは「1日中リモートデート」と答えた。お家デートをリモートで楽しむ感覚だそうで、「同じコンビニ行って同じご飯を買って、ビデオ通話で一緒に食べる」と話すマリアに、MCとゲストからは「いいかも」「楽しそう」と声があがる。そんな二人はなんとお風呂も一緒。「え? 見えちゃうんじゃない」と心配する声に、マリアが「けっこう映して……」と正直に答えると、みちょぱがすかさず「(タイキが)絶対スクショしてるじゃん」とツッコミを入れ、スタジオが和気藹々とした雰囲気になった。


 タイキは「会えなくてもスキンシップを取って確かめ合うために」と電話ごしで「チュ」「ギュ」とするのが定番のようだ。遠距離でスキンシップが取れない分、言葉で思いを伝え合う二人のやりとりに、めるるは思わず「うらやましい」と声をあげた。Hinaは「けっこう照れが先行しすぎて無理なタイプかもしれない」と照れていたが、めるるは「したいです!こんなの楽しすぎます!」と前向き。しかし「昴生と『チュ』『ギュ』のやりとりをやってみて」と無茶振りされ、実際にやってみためるるは「やっぱりダメですね」と顔を赤らめた。


 遠距離恋愛あるあるでは、マリアは「彼のタオルをもらい、寂しい時に嗅いでいる」と回答。「彼の家の洗剤の匂いがするタオルを嗅ぐと、彼と一緒に寝ている気になれる」と話すマリアは嬉しそうだ。使用済のタオルだと思い込んでいたMCとゲストの様子はコミカルだったが、マリアの寂しさ解消法に「それはいいかも」と声を漏らす。一方タイキの回答は「嬉しいサプライズ」。記念日や誕生日に、マリアがサプライズでアルバムをプレゼントしてくれるのだという。中身の凝ったアルバムの最後のページにはディズニーのチケットが添えられており、スタジオは感嘆の声に包まれた。


 タイキは遠距離だからこその不安に対処するために「どこへ行く」「誰と会う」などのちょっとしたことでも伝えるようにしていると言っていた。タイキとマリアは、お互いを信じ合うことの大切さを教えてくれたのだ。


 2組目のカップルはヒョウキ(21歳)とユイ(20歳)。TwitterのDMがきっかけでやりとりが始まり、遠距離恋愛歴は3年9ヶ月。ここでもMCの二人は「Twitterまでもが出会いの場か……」と昨今の恋のきっかけに驚いていた。2人からは「マンネリ脱却法」と「2人の宝物」について教えてもらった。


 ユイはマンネリ脱却法に「カラオケ」と回答。それぞれカラオケに行き、ビデオ通話をつないで一緒に歌うのだという。みちょぱがすかさず「若干音ずれたり……」とリモートならではの難点にツッコミを入れていたが、ビデオ通話をつないで同じ時間を共有できることが何よりも大事なのだ。ヒョウキの回答は「10回クイズ」。「『ピザって10回言って』のカップルバージョンです」と話す彼が見せてくれたのは、ユイに「好き」と10回言ってもらい、「ありがと!」と返すというもの。恥ずかしがりながらも幸せな雰囲気満点な二人にMCとゲストが赤面する。Hinaと昴生が試しにやってみたところ、昴生が照れてしまい最後の言葉が言えなくなるハプニングが起こるも、Hinaは「ちょっと楽しいかもしれない」と笑顔に。


 次に二人は今でも大切にしている思い出の品を紹介する。ユイは、20歳の誕生日にヒョウキからもらったバラを、ドライフラワーとハーバリウムにして大切にしていた。ヒョウキが手渡した9本のバラには「いつでもあなたを思っています」という意味がある。ロマンチックな花言葉にめるるは「こんなんされたい」「こんなの映画でしかみたことない」と大興奮。ユイの口から「めっちゃ『花が欲しい』って圧かけてたんですよ」と飛び出し、MC陣がツッコミを入れるも、ユイはとても嬉しそうな表情を浮かべていた。ヒョウキは初めてのデートでユイから貰った手紙を宝物にしていた。手紙を読んだ時、(彼女を)守らないといけないなと思ったと話す彼に、ゲスト2人は「素敵~」と感動していた。


 10回クイズやバラの贈り物などを真似するのは照れ臭く思えるかもしれない。けれどヒョウキとユイは、愛情表現を堂々と伝えること、想いが伝わることの大切さを教えてくれた。


 なお番組の最後には、MCとゲストが視聴者からの悩みに答えるコーナーも。「コスパの良い遠距離恋愛の方法を教えて」という問いに、「覚悟がないなら(遠距離恋愛は)できないんじゃないですか?」「コスパ良いって言い方悪いですよね」とみちょぱの厳しい意見が炸裂。番組の締めには「恋愛にコスパなどない!」と言い切った。本作でのみちょぱのハッキリとしたコメントは、遠距離カップルの愛の深さや会いたいのに会えないカップルたちの悩みを際立たせてくれるのが魅力だ。


 またSNS上では、ゲスト2人のラブテクニックの再現に「キュンキュンした」「照れてる姿が可愛かった」という声や「リモートカップルの工夫すごいなー。微笑ましい」という声があがっていた。照れくさいテクニックもあるが、まさに今知りたい愛の育み方が詰まっている番組と言えるのではないだろうか。


(片山香帆)