カルロス・サインツJr.は2021年からフェラーリで走る契約を結び、大きなチャンスを手にすることになる。しかし彼は、当面は2020年シーズンに集中し、開幕され次第、マクラーレンに最高の結果をもたらすことに専念すると語った。
2020年末でフェラーリからセバスチャン・ベッテルが抜けることが決まり、サインツのフェラーリ加入の道が開けた。
サインツにとっては、夢の実現ということになる。F1に昇格した2015年より前に、自分がこのような幸運をつかむことになるとは予測していなかったという。
「(当時)もし誰かが、僕はトロロッソに行き、その後ルノーに行き、マクラーレンに移って、その次にフェラーリと契約するだなんて話をしたら、腰を抜かしていただろうね」とサインツは『Movistar』の番組『Vamos Sobre Ruedas』のなかで認めた。
「F1のことがだんだん分かってきた。良くも悪くも、F1には常に驚きがあるんだ。だから、すべてのことに対して準備をして、自分がコントロールできることに集中し、全力を尽くさなければならない。そして物事がうまく運ぶように願うんだ」
サインツのファンや多くの評論家たちは、彼が来シーズンにフェラーリでシャルル・ルクレールと同じマシンでレースをする場面を見るのを心待ちにしていることだろう。
しかし25歳のサインツは、現時点ではマクラーレンでの仕事に気持ちを集中させていると語った。自身の能力を最大限に発揮して、マクラーレンでの任務を果たすつもりだという。
「僕がフェラーリで表彰台や優勝を賭けて戦うところをすぐに見たいと皆が思っていることは理解している。でも僕は物事をきちんとやり遂げたいんだ」とサインツは主張した。
「マクラーレンとの1年が残っている。できれば良い結果を残したいと思う。彼らのことがとても好きだし、本当に感謝している。良い形で締めくくりたいと強く願っているんだ」
「(マクラーレンの本拠)ウォーキングに戻ったら、フェラーリとのことは引き出しにしまって、マクラーレンのことだけを考える。彼らは僕にとても良くしてくれているから」
「誰もがおめでとうと言って喜んでくれた。そのことをいつまでも忘れない。最高のかたちでチームを離れたいと思っている」
2020年シーズンが始まり次第、多くの好結果を出すことが、マクラーレンへの最高の別れのメッセージになるとサインツは語っている。
「紳士としてマクラーレンを去ることができたら、とても素晴らしいね。それが今年の第一の目標だ」とサインツは付け加えた。
「多くの注目を浴びているけれど、僕が素晴らしい1年をもたらすことができたら、それは強力なメッセージになるだろう」