ウイリアムズF1チームの副代表クレア・ウイリアムズは、タイトルパートナーであるROKiTとの契約解消に伴い、2020年型マシンFW43のカラーリングを変更することを認めた。
5月29日、ウイリアムズ・グランプリ・ホールディングスは、2019年に1300万ポンドの損失を出したことを発表。会社の存続のための新たな戦略の一環として、株式の一部あるいはすべての売却を検討、正式な売却プロセスを開始することを明らかにした。収入減少の大きな原因のひとつは、F1チームが正式不振に陥り、プライズマネーが減少したことであるという。ウイリアムズはさらに、タイトルスポンサーであるROKiTおよびROKドリンクスとの契約を終了することも発表した。
携帯電話およびWiFiサービスに関する事業を手がけるROKiT社は、2019年にチームのタイトルスポンサーとなり、2023年末までの契約を結んでいた。ウイリアムズの車体にはホワイトとブルーにRokitのコーポレートカラーであるレッドがあしらわれ、2020年にはレッドの面積が増えていた。しかし、契約終了により、当然のことながら、カラーリングは変更されることになる。
チーム副代表のクレア・ウイリアムズは、「レースはうまくいけば7月に再開されると思いますが、それに向けて当然のことながら、カラーリングについての検討を行う必要があります」と述べた。
「新しいカラーリングは、サーキットで走り出す前に発表するつもりです」
ウイリアムズ副代表は、契約終了の理由については明かさなかったものの、チーム側に契約不履行は一切なかったと断言している。
「詳細について述べることはできません。私に言えるのは、私たちはROKiTへの契約上の義務をすべて果たしたということです」
ウイリアムズ副代表は、新たに契約したスポーツおよびエンターテインメントエージェンシー『1920 Worldwide』の協力を得て、いずれ新たなタイトルスポンサーを見つけることができると確信している。
「私たちは素晴らしい形でパートナー探しを行っています。ウイリアムズのパートナーの多くが、長期的にチームにかかわっています」
「この3カ月間、商業的な課題に関して完全に新しいプロセスを導入しました。新しいエージェントとともに取り組み、ウイリアムズを市場に出す方法を見直してきました。この取り組みには大きな自信を持っています」
「ウイリアムズはこのスポーツに、そして私たちのチームに、新しいパートナーを参入させてきました。今後もこの取り組みをうまく続けていけると確信しています」
「(ウイリアムズは)素晴らしいブランドであり、素晴らしいチームです。これからもエキサイティングな旅路を歩んでいきます」