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コナカ、20年9月期中間決算は最終損失30億円 スーツ需要減とサマンサタバサの業績低迷が痛手に

2020年05月29日 22:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

コナカ公式ホームページより
コナカが、2020年9月期第2四半期累計(2019年10月1日~2020年3月31日)連結決算を発表した。売上高は302億4000万円(前年同期比14.9%減)、営業利益は8600万円(同95.3%減)、経常損益は15億8400万円の赤字(前期は20億2200万円の黒字)だった。親会社株主に帰属する四半期純損益は30億5700万円の赤字(同8億9400万円の黒字)を計上し、第2四半期の純損益としては2010年以来10年ぶりの赤字となった。

 業績不振について同社は、消費税増税による買い控え、大型台風に伴う営業時間の縮小、記録的な暖冬による防寒衣料の苦戦などを挙げた。特に新型コロナウイルスの流行に伴う客数減少は大きな痛手となり、例年であれば新生活に関するスーツ需要で繁忙期を迎える3月の来店客数は、前年同月から3割以上落ち込んだ。紳士服コナカや「スーツセレクト(SUIT SELECT)」、佐藤可士和プロデュースのカスタムオーダースーツ「ディファレンス(DIFFERENCE)」といったファッション事業の売上高は、前年同期比15.8%減の288億6700万円となった。
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 また、持分法適用関連会社のサマンサタバサジャパンリミテッドの業績低迷を受けて投資損失18億7700万円を計上。固定資産の減損に係る特別損失12億1800万円を計上したことも赤字幅の拡大につながった。「かつや」などのフードサービス事業の売上高は9億7800万円(同8.9%増)、学童保育のキッズデュオ(Kids Duo)といった教育事業の売上は3億9400万円(同15.3%増)と好調だったが、主力事業のダメージを補えなかった。
 2020年9月期(2019年10月1日~2020年9月30日)の通期業績予想と配当予想については取り下げ、未定とした。
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