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Run Girls, Run!が語る、1stアルバム『Run Girls, World!』

2020年05月29日 21:52  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
●アルバムには初のソロ曲も
声優ユニットのRun Girls, Run!が待望の1stアルバム『Run Girls, World!』をリリース。これまでのシングルに加え、3人のソロ曲や人気の高い「四季シリーズ」の夏曲など、聴きどころ満載となった本アルバム。

今回は、Run Girls, Run!の3名にアルバムについてのインタビューを実施。3人の「おうち時間」についても話を聞いた(本インタビューはビデオ通話にて実施)。
○●成長を感じられる1枚に

――現在は自宅で過ごす日々だと多いと思います。どのように過ごしていますか?

林 時間があるので新しい趣味を見つけたいなと思って、ずっと映画を観たりゲームをしたりしています。中学の英語の授業で観た『スタンド・バイ・ミー』とか。当時の私とリバー・フェニックスさんは、同い年くらいなのにオーラがあって衝撃を受けた記憶があります。ゲームだと『ディズニー ツイステッドワンダーランド』をプレイしています。これは沼ですね!

森嶋 私はお部屋の模様替えをしています! 部屋で汗だくになりながらDIYをしているんですよ。特に壁系はいいですね。壁に棚とか、彩りが増えるだけでお部屋の雰囲気が変わるのでおすすめです。

林 力仕事系だ。

厚木 大変じゃない? 背丈とか……。

森嶋 脚立つかってるから! 部屋に時計がないことに気が付いたので、次は時計をつけたいですね。

厚木 私は、『シュガシュガルーン』とか『学園アリス』とか昔ハマっていたアニメをまた観ています。『あつまれどうぶつの森』で遊んだり、お菓子を作ったり。イチゴ飴とかクッキーやマフィンみたいな焼き菓子、あとは生キャラメルをひたすらグツグツと。

――自由に外出できるようになったら、まずは何をしたいですか?

林 やっぱりお仕事をしたいですね。自粛をしていると、これまで恵まれていたことに改めて気が付きました。こんなに仕事がしたいと思ったのは初めてですね。はやくライブをしたいです。

森嶋 「衣装着たい!」「台本読みたい!」って思うよね。はやくランナーさん(ファンの呼称)の顔も見たいよね。

厚木 今できることをやろうとYou Tubeで動画を上げていますけど、やっぱり直接熱気を感じたいです。

――そのYou Tubeでは、「オンラインお茶会などをはじめ、様々な活動をしていますよね。

林 新鮮で楽しいです!

厚木 まず私たち自身が楽しいよね。

林 そう! でも、みんなどうなんだろうって。これまでいろいろな番組で私たちの素の部分を見せることはあったんですけど、ここまでゆったりしているのってレアですよ。3人でふつうに電話しているみたいな。

森嶋 You Tubeのチャンネル動画だからこそのゆるさは出してもいいのかなとは思うよね。特別な感じで。

厚木 うん。最後にメンバーのみんなに会ったのは4月の上旬だったから、こういう形でも顔を見て話せるのがうれしい!

――そんな状況の中、大変うれしいことがありましたね。1stアルバム『Run Girls, World!』が発売されました。

林 うれしい! 待ってました! Run Girls, Run!の歴史が1枚でわかるアルバムになっているので、この1枚で私たちの成長を感じていただけると思います。

森嶋 初のソロ曲も入っていて、この1枚でRun Girls, Run!のことがわかる、自己紹介的な1枚になっているんですよ。全力で私たちの色を出せるように作り込みました!

厚木 いままでソロ曲がなかったもんね。これまで応援してくれた方たちにとっても、新しい一面を知ってもらえるんです。

○●踊っていると胸がグッと熱くなる

――気になる新規楽曲についても聞いていきますね。まずはリード曲の「ランガリング・シンガソング」。

林 とっても私たちに寄り添ってくれている曲です。最初の楽曲である「カケル×カケル」から成長した私たちの物語が見られる楽曲になっています。歌詞もそうなんですけど、振り付けも曲調もイントロの入り方から近いものを感じるんですよ。

森嶋 新しい楽曲をいただくたびに「ライブで歌ったらどうなるんだろう」と考えるんですけど、「ランガリング・シンガソング」は未知数ですね。自粛期間中に、ひとりで踊っていると胸がグッと熱くなるときがあるんです。これがライブだとどうなってしまうのか、楽しみです。

厚木 「カケル×カケル」から3年間走ってきた、いまの私たちだから歌える楽曲ですね。2番の私が歌うパートで"眩しい光に澄んだその眼に 至らない私は映っていますか"という歌詞があるんですけど、もしかしたらちょっと暗いなって思うかもしれない。でも、走ってきたなかでの葛藤はやっぱりあるわけですよね。いつもは見せない、ありのままの私たちを表現しています。

――続いては林さんのソロ曲。「りんごの木」。

林 初めて聴いたときから「これは私の曲だな」って。一見さわやかなロックチューンなんですけど、いろいろな要素が詰まっています。大人や憧れに近づきたいけど、まだ届かない、でも進んでいくという強い意志を感じる若者らしい歌詞なんです。

――林さんだからこそ歌える。

林 3分弱という短い楽曲なんですけど、心の揺れが1曲の中でわかるんです。Aメロからサビまで悩んでいて、Dメロで転調して大人っぽいふりをする。歌っていて楽しかったです。レコーディングでは、曲の少女感を強めに、まっすぐ、感情を込めて力強く、ある意味好き勝手に歌いました。

――続いては森嶋さんの「Darling Darling」。

森嶋 かわいい楽曲なので、そのかわいさを崩したくなかったんです。レコーディングまでは「かわいいとは」を追求していきました。私は田村ゆかりさんが好きなので、私も自分の世界観を出せるように、ライブ映像を観て研究していきました。いざレコーディングが始まったら、「もっとかわいく歌っていいよ」ってディレクションをいただきました。「もっと前面に出して」って。

――最終的に納得できるかわいさは。

森嶋 自分の全力のかわいさを詰め込めたとおもいます!

――厚木さんのソロ曲は「逆さまのガウディ」

厚木 体が自然と動いてしまうようなダンスミュージックっぽさがある楽曲ですね。私は踊るのが大好きなのでうれしいです。歌詞も、"ガウディ"とか"フニクラ"とか印象的なことばが出てくるので、そういう歌詞を印象深く歌えたらいいなと思いました。"ニュアンス"という歌詞も、最初の部分をギュッと縮めて発音しています。いつもと表現を変えていて、新しい扉を開いてくれるような楽曲になりました。

――ふわっとした感じなど、特に厚木さんにぴったりですよね。

厚木 自分では気づけない私の魅力を引き出してくれる楽曲ですね。ダンスが好きなところとか、ふわふわした感じとか。大切な一曲になりました!

●季節シリーズの「夏」がきた!
○●立場は男の子? 女の子?

――これまでは3人で歌う楽曲だけでしたけど、ソロ曲になると表現することに対してのアプローチ方法も変わったんじゃないかなと。

森嶋 自分のために作っていただいたという責任を感じます。でも、ライブで歌う楽曲は毎回変わると思うんです。ライブごとに違う表現ができるんじゃないかなって。楽しめたらオッケーなのかなと。

林 うん。自分のための曲だから、どこまでも自由だとは思っているんです。これまでタイアップ曲をたくさんいただいて、それらは作品のイメージに沿うような歌い方や表現が必要になってくるんですけど、ソロ曲は自分のための楽曲。だからこそほかの人には歌えないような歌にしたいと思っています。

厚木 Run Girls, Run!として歌うときは、ユニゾンが心地よい、みたいなところもあると思いますけど、ソロ曲は正解がないんですよね。ステージ上で歌ったその瞬間が正解になる。その時の私だからこそできる最高を毎回みつけていって、そこを楽しめるように大事にしていきたいです!

――さて、お次は「水着とスイカ」。これまでの「サクラジェラート」「秋いろツイード」「スノウ・グライダー」から続く四季シリーズの楽曲です。とうとう夏がきましたね。

厚木 夏がきちゃいました! これまでの四季シリーズは共通して切なさがあるんですけど、「水着とスイカ」は夏の夕暮れ時とかお祭りの後みたいな、夏の切なさを切り取って濃縮してできた一曲だなと思います。

森嶋 寂しいのに何回も聴いてしまう曲調なんだよね。

林 過去イチですごく……苦しい楽曲でした。曲調も新しいですよね。ラップがあって、セリフが入って、メロディもノスタルジックな感じが……ひと夏の……みたいな想像をかきたてる。

――ストーリーもまた変化していきましたね。

林 「スノウ・グライダー」とかは主人公の女の子がめちゃくちゃかわいそうで、悲しい思いをしていたんですけど、今回一気に大人になりました。遠くに行ってしまった彼をいつもとは違う視点で見ている。男の子が置いていかれたなって。私も歌っていて、ちょっと大人になったのがさみしくなっちゃって。いい意味で期待を裏切られました。

――先ほども言っていたように、ラップもセリフもあってこれまでの楽曲とは一味違うテイストになっていますけど、レコーディングでは?

林 ラップもよく聴くので、歌うのが楽しみだったんです。でも、いざ歌ってみたら「強すぎる」って。Bメロで"誰か 連れてきたのかなチェック 誰も 連れてきてないなピンク"という歌詞があるんですけど、"チェック"と"ピンク"で韻を踏んでいるので、意識して歌ってみたんです。そうしたら「ピンクに恨みでもあるの?」と言われました。"ピンク"に力を込めすぎて、ピンクに恨みを持っている少女になってしまって(笑)。私の恥ずかしかったポイントです。

厚木 私は最後にレコーディングをしたので、全員分のテイクを聴いたんですよ。はやまるのことは14歳のころから知っているのもあって、「ここちゃん大人になっちゃったな」って感情がすごい(笑)。リズムを取るのが上手だから、ラップもサマになりすぎているの。

森嶋 やっぱり、四季シリーズの楽曲って、男の子と女の子のことを考えて、情景を思い浮かべられるのがすごいよね。私たちも感情が入りやすいし。でも、今回ふたりは男の子の立場に立っているけど、私は女の子立場で考えちゃう。

林 あざとさがねー。

厚木 あざとい、もっちーのは。

森嶋 ふたりの男の子立場での捉え方もよくわかるんですよ。

林 これまではみんな女の子側の気持ちだったよね。

森嶋 「水着とスイカ」からふたりの中に「男の子出現!」みたいな。

林 夏で急に出てきたよね。男の子が一番つらいんじゃないかって思っちゃった。
○●会ったときは愛情を爆発!

――四季シリーズの楽曲だけでインタビューが1本できそうなくらい想いがありますよね。最後は「イルミナージュ・ランド」。『キラッとプリ☆チャン』第3シーズンの主題歌です。

林 これまで『プリ☆チャン』のシーズン最初の主題歌って、明るく元気な楽曲が多かったんですけど、意外と落ち着いているなと。『キラッとスタート』は新しいことにチャレンジするワクワク感、『ダイヤモンドスマイル』はそこから成長して、自分の意志で仲間の手を引っ張っていく強さ。「イルミナージュ・ランド」では、「ようこそ」ってお客さんたちをパレードに迎える立場になっているんです。(桃山)みらいたちの成長とも重なるし、作品としての色も出ていると思います。

森嶋 純粋に『プリ☆チャン』と一緒に3年めを迎えられるのがうれしいよね。私たちが引っ張っていくという気持ちも大事だけど、まだまだ成長しないといけない。そういう明るい未来が見える楽曲。

厚木 『プリ☆チャン』は新しいシーズンが始まって、Run Girls, Run!にとってもこれまでなかった楽曲で、どちらにとっても新しい挑戦ですね。友だちが聞いた感想を送ってくれたんですけど、「那奈美、すごい楽しそうだね」って。そういう楽しさが伝わる素敵な楽曲に仕上がってよかったなって思いますね。

――そして、最近の大きな出来事といえば、1月からFMヨコハマでのラジオ番組『Share the Night』が始まりましたね。

林 とっても初歩的なことなんですけど、『Share the Night』が始まってから、タイムというものを気にするようになりました。これまではいろいろな番組でのびのびやらせていただいたんです。『Share the Night』は30分番組なので、この枠のなかでどれだけ話を盛り上げてまとめられるかを考えるようになったんです。だんだんと会話のテンポがわかってきました。

森嶋 FMヨコハマさんでやらせていただくのは、すごい重大なことですよね。なので、最初のころは相当縮こまっていたと思います。その中でも、自分たちらしくやっていくようにしています。

厚木 うん、私たちらしさを届けられるラジオに出来ているんじゃないかな。

――それでは、改めてこんな状況だからこそファンのみなさんに届けたい想いもあると思います。最後のメッセージをお願いします!

林 今回アルバムを発売したからこそ、ランナーのみなさんに会って話したかったことはありました。でも、この時期だからこそ、アルバムもたくさんリピートしてくれると思うんです。私たちも、TwitterやYou Tube、ラジオなどでみなさんに接していきたいと思っています。私たちは元気に過ごしていますので、みなさんにも元気を与えられたらいいなと思っています!

森嶋 いろいろなライブやイベントがなくなっちゃって、ランナーさんたちもライブやイベントに行きたいって気持ちがあふれているとおもうんですけど、私たちも同じです! でも、今は充電している途中! 次に会ったときは、一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

厚木 新しいことを始めた時のランナーさんの反応はとってもやさしいんです。改めてそう感じることができるのは、いま家で考える時間があるからこそだなって。会えない時間が愛を育むじゃないですけど、「自分が一番ランガちゃんのことに詳しいよ!」って言えるくらい、次に会ったときはその愛情を爆発させてもらえればなって思います!

● Run Girls, Run! 1stアルバム『Run Girls, World!』
CD+Blu-ray
価格:5,280円(税込)
CD only
価格:3,630円(税込)
・CD
1.カケル×カケル
2.スライドライド
3.りんごの木
4.キラッとスタート
5.Go! Up! スターダム!
6.Break the Blue!!
7.Darling Darling
8.never-ending!!
9.ダイヤモンドスマイル
10.水着とスイカ
11.逆さまのガウディ
12.Share the light
13.イルミナージュ・ランド
14.ランガリング・シンガソング
・Blu-ray
1.ランガリング・シンガソング
2.スライドライド
3.キラッとスタート
4.Go! Up! スターダム!
5.Break the Blue!!
6.ダイヤモンドスマイル
7.Share the light