ダイヤモンド・コンサルティングは5月28日、「テレワークにおけるハラスメントの実態調査」に関する調査結果を発表した。調査は5月下旬にネット上で実施し、テレワーク業務で部下とコミュニケーションを取っている会社員109人から回答を得た。
リモートでの部下とのコミュニケーションについて、過半数が「悩んでいる」(50.5%)と回答。「ハラスメントにならないように気を付けている」という人は60.6%にのぼる。
「文字でのやり取りが増えた分、感情が読み取りにくい」
具体的には、「距離感」(56.4%)についての悩みが最も多く、次いで「指示だしタイミング」(49.1%)、「行動管理方法」(47.3%)、「チャット上やメール上での言葉の使い方」(38.2%)、「リモートでの1対1のMTGを実施すべきか」(34.5%)と続いた。回答者からは、
「文字でのやり取りが増えた分、感情が読み取りにくい」(44歳)
「時間的な制約、業務管理の方法」(51歳)
などの声が挙げられた。中には「実際の成果を見る以外に、さぼっていないかを確認する手だてがない」(53歳)という人もいた。
ハラスメントを防止するために必要だと思うことを聞くと、1位は「仕事とプライベートの棲み分け」(52.3%)だった。2位以降、「ハラスメントに関する知識の習得」(45.0%)、「ハラスメントに関する明確な項目」(39.4%)、「部下と一定の距離を保つこと」(36.7%)、「部下からのヒアリングや質問」(34.9%)、「セミナーや講義」(33.9%)と並んだ。
具体的には、「強めの言葉を避ける」(46歳)、「表情が見えないので、曖昧な表現を避ける」(39歳)などのほか、「監視し過ぎるようなコメントは避ける」(53歳)などの意見が寄せられた。