2020年05月29日 07:21 リアルサウンド
iPhone 12は、例年通りであれば9月頃のリリースとなるはずだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、スケジュールに遅延が生じるかが注目されている。
ここに来て複数の海外メディアが「おそらく10月に発売されるだろう」と伝えている。
(参考:iPhone 12は史上初のイヤフォン同梱なし? iPhone新時代の幕開けか)
■パネル生産は6週間の遅れ
『Forbes』は、2人の別々の情報源の意見一致を伝えている(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2020/05/19/apple-iphone-12-release-date-design-cameras-5g-upgrade-iphone-11-pro-max/#5b25f8116042)。
Display Supply Chain ConsultantsのCEOであるRoss Young氏は「iPhone 12のパネル生産は、当初は6月上旬の予定が、7月終わり頃まで6週間ほど遅れて開始します。これはiPhone 12の発売が9月から10月に遅れることを意味します」と述べる。
『FrontPageTech』のJon Prosser氏も同意見で、さらなる詳細にも言及している。「他で色々言われているが、iPhone12には遅れが出ており、9月に入手はできません。だが、10月には手元に来るでしょう。9月に発表して10月に発売というシナリオもありましたが、10月に全て行われるようです」
Prosser氏によると、10月というのは確定ではないものの、可能性が高いという。
■モデルによって生産の進捗に差がある?
International Securitiesの著名アナリスト、ミンチー・クオ氏は、モデルによって生産の進捗状況が異なり、大型のモデルは9月下旬になる、という予測を立てている。また、ウォール・ストリート・ジャーナルは、iPhone 12の生産が1カ月ほど遅れている、と見ているようだ。
今後、Appleが遅れを取り戻す可能性も無きにしもあらずだが、リリースが遅れることは濃厚だ。『TechRadar』は、10月頃になるだろう、という見通しを示している(参考:https://www.techradar.com/news/new-iphone-12)。
これだけ多くの専門家やメディアが、様々な根拠を示しつつ「おおよそ10月頃」という観測結果に至っている。
■Appleティム・クックCEO「生産が軌道に戻った」
Appleは、グローバルサプライチェーンのネットワークをフル稼働させ、あらゆる手段を尽くして、iPhone 12の準備を進めている。
AppleのCEOであるティム・クック氏は、2月に一時的な供給不足が発生した後、生産が軌道に戻った、と最近になって述べている(参考:https://bgr.com/2020/05/18/iphone-12-design-notch-concept-video-price/)。
パンデミックの暗雲が垂れ込めて、一時は2020年中のリリースは不可能ではないか、という懸念の声も聞かれた。生産工場が一時閉鎖され、日本では、史上初の緊急事態宣言が出されたが、約1カ月半ぶりに全国で解除された。
このまま順調に進めば、どうやら当初の予定から大きく遅れることはなく、今秋には、iPhoneファンの手元に届けられるようだ。
(Nagata Tombo)