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小学生、中高生が休校で困ったこと1位は「運動不足」 「友達とずっと会えない」「勉強の遅れ」という声も

2020年05月26日 20:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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朝日学生新聞社は5月22日、「休校中の学習・生活」に関する調査結果を発表した。調査は4~5月にネット上で実施し、小学生の保護者1018人、中高生の保護者または本人176人から回答を得た。

休校中の授業体制について聞いたところ、小学生で「オンラインで先生とリアルタイムでやり取りができる双方向授業が実現している」と答えたのは塾で36.9%、学校で3.7%にとどまった。中高生でも、塾が36.0%、学校が6.8%とほぼ同様の傾向があった。

平日の学習時間、小学生は「1~2時間」、中高生は「3~4時間」


学校から、メールやインターネットを通じて課題の指示があるという人は、小学生で52.8%、中高生で59.7%といずれも半数を上回った。また、休校中に「学校から指示された学習をしている」(小学生:85%、中高生:94.9%)という人も高い割合だった。一方で「学校や塾からの指導以外の勉強をしている」(同:52.3%、44.9%)という人も半数近くいる。

平日の学習時間を聞くと、小学生の最多は「1~2時間」(23.7%)だった。次いで「2~3時間」(22%)が続く。中高生では「3~4時間」(23.9%)が最多で、次点で「2~3時間」(20.5%)の回答が多かった。

休校中に使っている教材として、小学生、中高生ともに最も多く挙がったのは「学校のドリルなど副教材」(同61.1%、72.7%)。また、約3割が「自治体や企業が公開している無料の参考書や動画」(同30.8%、25%)を使用していた。

休校によって困っていること、最多は「運動不足」

小学生、中高生ともに、インターネット授業で重視することとして最も多く挙がったのは「双方向で先生とやり取りできる」(同84.3%、76.1%)。次いで「動画の分かりやすさや面白さ」(同58.2%、66.5%)が続いた。

学習で使う端末を「家族と共用している」という人は小学生で69.0%、中高生で55.1%にのぼる。回答者からは「きょうだいがいるので、同時にオンライン授業があった場合に1人1人の環境を用意するのが大変」といった声が複数みられた。

また、休校によって「困っていること」を聞くと、最多は「運動不足」。次いで「友達とずっと会えない」が続いた。「勉強の遅れ」と回答した人は、小学生では半数程度だったものの、中高生では66.5%と3人に2人程度が回答した。

休校中の学習以外の過ごし方を聞くと、小学生・中高生ともに「テレビで番組や映画などを見る」(小学生:67.2%、中高生:75%)が上位だった。また、4割以上が「家の手伝い」(小学生:41.9%、中高生:44.3%)と回答している。